カニクリームコロッケ

ストロベリー畑でまってる(ぜ)

髑髏城出新規が紹介するHiGH&LOW

ある界隈のおたくがものすごく熱狂している「HiGH&LOW」シリーズをご存知だろうか。
私がこのシリーズに手を出したのは2017年9月。噂を小耳にはさんだ程度の知識と興味だけを握りしめて、空いた時間にいきなりTHE MOVIE2 END OF SKYを映画館に見に行ったのが最初というド新規だ。
なぜ突然、映画館に行ってしまったのかというと、「髑髏城の七人Season鳥」のせいである。(髑髏城の七人については「髑髏城の七人が好きだ」参照)
何を言っているのだ?と思われても当然だろう。でも、そうなのだから仕方ない。私は髑髏城新規であり、その髑髏城出のハイロー新規だ。
経緯は以下の通りである。

私の経緯はどうでもいい人は「シリーズ」までスクロールしてね!!

 

「髑髏城の七人Season鳥」のライブビューイングを見る


めちゃくちゃ好きだと思う役者さんに出会う
演じていらっしゃる役がドツボだったということを差し置いても完全に好み…。雰囲気と声がめちゃくちゃ好み。公式インスタグラムで見た鬘を取ったビジュアルがプリンの金髪でめちゃくちゃヤンキーじゃないか好き…。


Wikipediaでプロフィールを調べる


所属事務所「LDH」の文字を見る


もしかしなくてもハイロー出てるのでは…??


出てるわー!!出てるわー!!!見ます!!


見た。

 

その役者さんの名を早乙女太一さんという。


今回は早乙女太一さんについて語るものではないので、色々と割愛するが、勢いづいてハイローを履修してしまうくらいには衝撃の出会いだったことはお伝えしておく(?)

 

まぁ、「LDH」所属という文字を見てすぐにHiGH&LOWに結び付けられるくらいに、すでにハイローは3次元おたく界隈で有名だったし、個人的にはハイロープロジェクト始動直前、2015年の三代目J Soul Brothersのドームコンサートを見に行っていて、その会場で流れるスポットCMを延々と見ていたので、ハイローの存在は知ってはいた。植物図鑑ハイロー植物図鑑ハイロー植物図鑑ハイロー。

いつか見ることになるのだろうと思っていたが、まさかこんな斜めの角度から入っていくことになるとは思いもよらなかった。

そう、事故現場は早乙女太一

 

余談だが、髑髏城の七人Season鳥のライブビューイングが7/31。

実は私の中でハイロー視聴のダメ押しになった事件が10日後の8/10におきている。8/10日の早朝に何があったかというと、髑髏城の七人Season月のキャスト発表である。
そこにあった名前「早乙女太一」さん。また髑髏城に出てくれるのかよ。前と違う役なのかよ。今度はぜひ生で見たい…。と思いながら他のキャストを見ると、「廣瀬智紀」さんの名前がそこにあった…。


知ってた。この人もハイローに出ていること。私、知ってた。


MOVIE 2の新キャストが発表されたときに、かなり3次元及び2.5次元界隈が揺れたのは記憶に新しい。
もともと3次元芸能事務所闇鍋異種格闘技戦みたいなハイローキャストにボイメン(ご当地アイドルグループBOYS AND MEN)や2.5次元勢などが投入されて更にカオス!!ジャニーズも来ていいのよ!むしろこの祭りに早く参加して!というような感じだった…。多分。
廣瀬智紀さんもこのタイミングで新キャストとして発表された一人だ。
この人が出演していた時分の舞台「弱虫ペダル」を続けて見ていた私は、ライトに彼のことが好きだったので、これはもう完全にハイローを見る流れの中にいるし、豊洲のお城で月を見上げなくちゃなんねぇな…と思った。
早乙女太一さんに当てられてすっ転んだところを、廣瀬智紀さんに轢かれたような気持…。

余談すぎるので、このことはまた書きたくなったらメールするね…。(廣瀬さんのブログを見てね)
ちなみにMOVIE2に早乙女太一さんの活躍シーンは無いと言っても過言ではない。廣瀬さんもセリフがあったか…?くらいチョイ役出演である。

しかし、そんなことは関係なくハイローがそれはもう楽しかったのだ。

 

少し補足説明すると、LDHというのはEXILEの人たちが所属する会社で、その名称は”Love Dream Happines”の頭文字をとったもの。

HiGH&LOWはそのLDHの偉い人であるEXILEの元パフォーマーのHIROさんが総合プロデュースする、EXILEの人たちがたくさん出演する、いわゆる”不良モノ”のアクションドラマ・映画を主とした、メディアミックス作品である。
LDHという会社や、EXILEを筆頭としたLDH所属のグループの成り立ち等も非常におもしろい案件だが、そこはちょっと横に置いといて、かなり前置きが長くなったがハイローの話をしよう。

 

シリーズ

流れとして押さえておくと良いのは以下。

  • HiGH&LOW season1(ドラマ全10話)
  • HiGH&LOW season2(ドラマ全10話)
  • HiGH&LOW THE MOVIE(映画)
  • HiGH&LOW THE RED RAIN(映画)
  • HiGH&LOW THE MOVIE2 END OF SKY(映画)
  • HiGH&LOW THE MOVIE3 FINAL MISSION(映画)

めちゃくちゃあるじゃねーか…と思うかもしれないが、ドラマシリーズは1話30分だ。アニメだ。しかもストーリーは決して難しくない。漫画だ。

映画のRED RAINは、スピンオフ的な位置付けになっているような気がするが、シリーズの時間軸にしっかりと沿った内容で、かつ、後のシリーズに影響があるストーリーなので見たほうがいいと思う。

ちなみに、私は、MOVIE2→MOVIE3→season1→MOVIE→RED RAIN→season2の順番で見た。究極に順番ぐちゃぐちゃ野郎である。

でも大丈夫(?)だったよ。

早乙女太一さんで事故ってMOVIE2をいきなり映画館に見にいったが、全然普通に見ることができた。ストーリーは、感覚でなんとなくこういうことなんだろうなと理解できるし、キャラデザが秀逸なので人物相関図もだいたい勝手に想像で補完できる。大丈夫。

ただ、やはり物語の展開に沿って見ると、その場その場で素直に感じられるものがあると思うので、順番通りに見ることをおすすめする。


ハイローシリーズについて、私が思うイメージをざっくりと述べると、「実写の少年漫画」だ。生身の人間を用いて創作された漫画、もしくはアニメだと思っている。
私は、アニメや漫画を原作とした舞台、いわゆる2.5次元舞台を好んで見ているが、このハイローシリーズについて、関係者が「ハイローは2.5次元」というようなことを言うのを見て、なるほどと思った。おそらく2.5次元の王道とはアプローチが違うが、ハイローは2.5次元的な部分を擁するように思う。「生身の人間を用いて描かれた漫画」という私のイメージはあながち外れていないのかもしれない。

 

また、他にもライブやコミカライズ等、色々な展開をしているので興味があればつまめばいい。

私は歌って踊る人たちが好きなのでとりあえずTHE LIVEを見た。本当に"ヤンキーのエレクトリカルパレード"だったし2.5次元だったしハロコンだった。この感想はまたどこかで書くかもしれない。

 

ハイローシリーズは、THE MOVIE 3で一応のところ終息しているが、最近また出演者他からの新作匂わせがひどいので、このシリーズまだ続くぞ!!多分!まだ遅くないぞ!

 

ストーリー

地球に似た星の、現代日本に似た国の、SWORD(スウォード)地区と呼ばれる場所を舞台に、不良(ギャング)チーム達の抗争を主に描いている。

顔のいい不良達がケンカばかりしてケジメをつけまくる話。

 

各チームとキャラクターとキャラソン

たくさんの団体があり、それぞれのカラーがはっきりとしていて、かつその団体に属する個性的なキャラクター達が魅力的…この感じ、覚えがあるのでは…?テニプリでもジャニーズでもあんスタでも暗黒武術会でもかまわない。この感じ、おわかりだろう。ハイローもそんな感じ。

しかもこの実写の漫画、各チーム、場合によっては個人に、LDH所属のアーティストが歌っているテーマ曲がある。究極的にはキャラクターのテーマ曲をそのキャラクターの中の人が歌唱しているのである。実質キャラソンというかもう真実キャラソン

劇中で各チームやキャラクターが活躍している時にガンガンにキャラソンが流れるのである。

何回も言うがストーリーは難しくない。そこにノリノリの曲が結構な頻度で流れるので、クオリティの高い壮大なMVみたいな風情さえあるHiGH&LOW。ただ、ただ、すごい…と言っているだけでいい。

しかし、余白とか思わせぶりなこととかはたくさんあるので深読み妄想は我々に託されている。

あれは伏線ではなかったのか?とか、あの設定はどこへいった?というようなことも、まあまあある。そういう隙があるところもおもしろい。

 

以下主なチームとキャラクターの紹介。

 

  • 山王連合会

山王商店街を中心とした地域で、三代目J Soul Brothersのがんちゃんこと岩田剛典さん演じる主人公コブラが総長を務める不良集団。アメカジっぽい装いの不良がいたらだいたい山王連合会だと思っていたらいいはず。

主人公のコブラの本名はコブラにも蛇にもまったく関係がなく、ただ、彼がアントニオ猪木さんの大ファンで、猪木さんの必殺技のコブラツイストからとられたあだ名である。私はコブラについては、この"全員主役"をうたう物語の中で、"主人公の看板を背負ってくれている存在"という印象をもっている。意外と腰が重いし地味で、できればそんなに戦いたくないとさえ思っていそう。しかし劇中で繰り返される、コブラの"この街を守りたかっただけだ"という言葉や、"もう拳だけじゃ解決できない"と言って振り上げた拳を下ろす先のことを苦悩するイノセンスさが素敵なんだなぁ。主人公になることを回りに望まれて、頑張ってるのがコブラくんなんだと思う。

そのコブラの幼馴染みでずっと隣を走ってきた、ヤマト(鈴木伸之さん/劇団EXILE)。性格的にも役回り的にもコブラよりずっと主人公らしい。明るい馬鹿で大食い。いいやつ。みんなの彼氏。

もう一人の幼馴染みのノボル(町田啓太さん/劇団EXILE)は、作中において上位の高学歴頭脳派キャラで、まぁ…なかなかアレな感じなのでぜひ見てみてください!!

この人、芸人か?と思う人がいる。その人、三代目J Soul Brothersです。関西弁の元気なヤンキーダンさん(山下健二郎さん/三代目J Soul Brothers)。ドレッドヘアーでかわいい顔の風呂屋の息子テッツ(佐藤寛太/劇団EXILE)、テッツとタメで元鬼邪高校、season1においてだいたいの問題はお前が起こしているぞ末っ子チハル(佐藤大樹さん/EXILEFANTASTICS)。こちらのずっこけ3人組もかわいい。

主人公のいるチームなので基本的に出番が多いし、ダイレクトに友情・勇気・正義などを体現しているアツいチーム。

幼馴染、地元の友達等のワードにピンとくる方はまずは山王連合会に注目してみてはどうだろうか。

HiGH&LOW Special Trailer ♯1 「山王連合会」 - YouTube

 

チーム名のとおり、白い服を着ている人がいればだいたいここで正解!!

ボスのROCKY(黒木啓司さん/EXILEEXILE THE SECOND)が掲げる「傷ついた女を守る」を実践するスカウトチーム。傷つけられた女の子を保護して一人立ちするまでサポートして、傷つけた男はボコって更生するまで監視する…途方もないことである。

クラブHEAVENを経営している。

ボスのROCKYは寡黙で気難しい雰囲気で、SWORDのトップでは一番厳ついビジュアルだが(いや、他のトップがかわいくてきれいなんですけど)、思想がマジ天使。というか、もう神さまなのかな??みたいな感じなの。めちゃくちゃいい人。そんなボスの一歩後ろに控えているKOO(遠藤雄弥さん)は公式で"執事キャラ"と書かれている通りに、慇懃な感じだが突然人を殴ったりするので、やだー!元ヤンの狂犬じゃん?めちゃくちゃ好き。

season2からの登場になるが、ROCKYとともにチームを立ち上げた初期メンバーのKIZZY(稲葉友さん)とKAITO(柳俊太郎さん)は恋人どうしなんだけど、とてもいい…ごく自然にこういう子たちが存在している世界、とてもいい…。

また、このチームにはゴールデンボンバーさんが全員いるぞ!!とてもかわいい!!!4人で行動しているのがとてもかわいい!おそろいっぽい白い衣裳がお似合い!あと、髑髏城下弦の月の蘭兵衛さん役の廣瀬智紀さんもいる!(THE MOVIE 2からの登場)

ホワイトラスカルズは、"職場"という色が濃いので、他のチームよりも組織としてしっかりしているように思う。また、青春の象徴のようなSWORDにおいて、一番"大人"の役割を果たしている。と思う。一番殴り合いも少なく、頭を使っている感じがする…でも、なんでそんなザルなの!?と思うところがあったりしておもしろいんだよ…。

大人なチームが好きな人はここ!


HiGH&LOW Special Trailer ♯2 「White Rascals」 - YouTube

 

  • 鬼邪高校(おやこうこう)

五留で一流、最年長25歳の不良高校。番長は山田祐貴さん演じる村山良樹。

なんとこの高校には、100回殴られても立ってたら最強だよ!あんた番長だよ!という、変わった儀式(?)があり、村山は史上初の100回達成番長なのだ。しかもそのあと殴ったやつを殴り返しているので、マジで頑丈だし体力がすごい少年漫画の主人公。はちゃめちゃか。

ナンバー2は、前番長の古屋(鈴木貴之さん)。村山が100回達成するまでの歴代最高記録98回の人。そして、みんなの萌えキャラ、スキンヘッドにタンクトップの関ちゃん(一ノ瀬ワタル)。かわいいよ関ちゃん。

定時制と全日制があり、特に悪いのは定時制の皆さんで、前述の3人は定時制

では、全日制はというと…います。みんな大好きです前田公輝さん演じる轟!!眼鏡にピアスで番長の座を狙うインテリヤンキー!season2の鬼邪高回は本当に少年漫画だし少女漫画だからみんな早く!!村山VS轟は間違いなくみんな好きだよ!!

本当はseason1で出番が終了だった。などのエピソードを聞いてしまうと、ウッとなるが、その予定をひっくり返した鬼邪高縁者のチーム愛と熱量がまぶしい…。

学生不良モノが好きな人はこのチームが一番ダイレクトに響くのでは?と思う。

HiGH&LOW Special Trailer ♯3 「鬼邪高校」 - YouTube

 

  • RUDE BOYS(ルードボーイズ)

モッズコートみたいなものを着ていたらここだよ!

パルクールパフォーマーのZENさんがLDHに所属していることに感謝してしまった。

ルードボーイズの特徴の一つは間違いなくこのパルクールを用いたアクションだと思う。チームのテーマ曲「RUN THIS TOWN」のフルコーラス+αの尺間、延々とパルクールを存分に活かしたアクションを見ることができる。あまりにも見事すぎてすごい。私はseason1のepisode6を何度もリピートしてしまった…。

パルクールというものについて、詳しいことは理解できていないが、移動術?だと思っている…高いところから飛び降りたりくるくる回転しながらするする動いていくので、とにかく口が開きっぱなしになる。人間の体の能力はすごい…。

このチームは、「無名街」と呼ばれる、いわゆるスラム街のような場所を拠点としており、社会的に一番立場が弱い。なので、ことあるごとにシャバを荒らされ焼かれることになる…。余談だが、この街はHUNTER×HUNTERの幻影旅団のあの「流星街」をモデルにしているらしい。LDHの人たちジャンプっ子なんだね。

窪田正孝さん演じるチームリーダーのスモーキーは、チーム内で神様というか、教主みたいなところがあって、みんなこの人にかなりもたれかかっているように思う…。このリーダーはたまに咳き込んで血を吐くのでお留め置きください。

スモーキーの妹のララ(藤井夏恋さん/happiness・E-girls)はふとした身のこなしが軽くて、うわールードボーイズの女の子だしダンスやってるLDHの人だ…と感心する。ちなみにお兄ちゃんとは血がつながっていない!

すぐにビートを刻んじゃうから"タケシ"なタケシ(佐野玲於さん/GENERATIONS)と、ぴーぴー泣く泣き虫さんだから"ピー"なピーちゃん(ZENさん)がわりとベビーフェイスなもんで、全体的に若いチームだなという印象。だからしんどいんだよ。なんの後ろ楯もない若い子たちが家を焼かれるのは。

スモーキーが「無名街に住む人はみんな家族」と唱えるのは、そうやって何か一つ、自分と世界を繋ぐものを持っていたいし持たせてあげたいということなのかな。


HiGH&LOW Special Trailer ♯4 「RUDE BOYS」 - YouTube

 

  •  達磨一家

SWORDのまつりは達磨とおせや!!

赤い法被を着ている人はこのチームで間違いない!

頭の日向紀久(林遺人さん)と脇を固める右京(遠藤要)、左京(阿部亮平)、加藤(小澤雄太/劇団EXILE)。

顔がかわいい頭の脇を、厳つい兄さんとおっさんが固める陣営となっております。頭が一番凶暴で面倒な姫だよ!

ここは、後述の「九龍グループ」の傘下だった日向会が、九龍を破門になり、なんやかんやでSWORDの一角に落ち着いた(?)チームなので、行動原理が"復讐"。日向会を破門に追いやる引き金となった、MUGEN許さない!!MUGENの残党ぶっつぶす!!と言って暴れまわるので、各チームのトップたちが、達磨の日向はめんどくせーからなるべく関わらずにいようぜ…みたいな雰囲気を醸しているのがじわる。

ドラマシリーズではわりと不遇かなぁと、私は思っている。でも映画はおいしいよね?いつも登場の仕方がかっこいいんだよ。

ボイメンの子もここにいるよ!


HiGH&LOW Special Trailer ♯5 「達磨一家」 - YouTube

 

 

以上の5つのチーム名の頭文字をとって"SWORD"地区と呼ばれている。

早乙女太一さんがまだ出てこないのでその他のチームについても紹介していく。

 

 

  • MUGEN

SWORD地区がSWORD地区と呼ばれる前に、その地域を牛耳っていた伝説のチーム。ある出来事をきっかけに解散してしまった。

山王連合会のコブラ、ヤマトは元々MUGENのメンバー幹部で末っ子やってた。かわいい。

作中によく出てくるのは、このチームの元総長の琥珀(AKIRAさん/EXILEEXILE THE SECOND)と九十九(青柳翔さん/劇団EXILE)。

二人とも本当に頑丈にできている。下記の雨宮兄弟が、"攻撃を受けないから強い"なら、"攻撃をされてもダメージを受けないから強い"なのである。

この二人や、MUGENというチームについてはseason2からが本番なので、season1で、たまにホラーな雰囲気でチラついても許してほしい…。黙ってスルーしてほしい。

まーほんとに暴れまわって、後輩にも心配かけて、いろいろあって、先に進んだ琥珀さんは、青春を象徴するSWORDのみんなを見守る(?)ような達位置になるのだが、お前、いろんな所業をいろんな人に多目に見てもらってるからな。ケジメつけてないこともあるだろうよ。(描かれてないだけでケジメつけてるのかな!)

琥珀さんについていくからな!な、九十九さん、九九もできない偏差値底辺キャラなのにキャラソンがあれだからほんまに…どういうことなん?マリア、おしえてくれ。

この二人は、SWORDのみんなとは違って、なんというか、なんとなく孤独なのかなぁ。


HiGH&LOW Special Trailer ♯10 「ムゲン」 - YouTube

 

  • 雨宮兄弟

これでもくらえー!!と言われたかのような気さえする、各位の性癖を抉っていく雨宮兄弟。

EXILEのボーカルTAKAHIROさん演じる兄の雅貴と、三代目J Soul Brothersのボーカル登坂広臣さん演じる弟の広斗。へらっと軟派な男を装いつつたぬきな雅貴と、クールかと思いきや真っ直ぐで熱い広斗。

顔がいい。解像度が高い。そして作中屈指の強さを誇っている。強いから攻撃をくらわない=怪我しない&汚れない→ハイブランドを着こなすという衣裳プラン最高では?

さらにこの二人、血が繋がっていないのである!!!

しかもこの二人の後ろには、兄弟最強という長男の尊龍(斎藤工さん)が控えているのである!

どう?この最強爆イケ兄弟。

でもなんか雅貴と広斗のキャラソンは歌詞がおもしろくて笑ってしまう。ルシファー…。


HiGH&LOW Special Trailer ♯11 「雨宮兄弟」 - YouTube

 

  • MIGHTY WARRIORS

大事なので何回も言いますが、ここに早乙女太一さんがいる。早乙女太一さんがいる。早乙女太一さんがいるありがとうございます。

音楽とファッションを愛する新勢力。自分たちの理想郷を創るために、日々湾岸地区から勢力を伸ばし続けている。マイティマイティウォーリアマイティマイティウォーリア♪

自身が音楽に出逢い救われたというリーダーのICE(ELLYさん/三代目J Soul Brothers)の思想のもと集まった愉快なメンバーを紹介するぜ!まずは、ミステリアスアジアンビューティ青竜刀を振り回させたら敵なし劉(早乙女太一さん)!悪いやつらに売られそうになっていたところをチームに拾われたクールビューティ峰不二子スタイルも任せろセイラ(大屋夏南さん)!大柄で陽気なお兄さんパール(野替愁平(SWAY)さん/DOBERMAN INFINITY劇団EXILE)とDJ担当のハッカー顔もかっこいいぞバーニー(白濱亜嵐さん/EXILE・GENERATIONS)のパルバニコンビ!頼れるみんなの兄貴9(ナイン)(ANARCHYさん)!!

はじめてのハイロー、MOVIE2を映画館に見に行った私は、なんとか友達にもハイローを見てもらおうと、必死になけなしの知識でプレゼンした。「ムショ帰りの仲間を歓迎する、お帰りブラザー!また会えてうれしいよ!ウェルカム!ジェシー!」の歌のシーンがめちゃくちゃおもしろかった。と。

MOVIE2から登場するジェシー(NAOTOさん/EXILE三代目J Soul Brothers)はほんとキャラデザもキャラソンも最高だよ…?豹豹豹豹っ!

あとこのチーム、2017年末の音楽番組にMIGHTY WARRIORSとして出演している。着々と次元を超えて勢力を拡大しすぎ。


HiGH&LOW Special Trailer ♯9 「MIGHTY WARRIORS」 - YouTube

 

  • 九龍グループ

安心してほしい。おじさまもいる!

SWORD地区を狙う悪役のおじさま達。

以下の動画の曲は、九龍グループに数ある派閥の一つ"家村会"のテーマ曲だが、歌詞に主人公チームのテーマ曲名「Do or Die」が出てくるのはなかなか印象的。「ヤクザの出囃子にバリバリのJ-POPがかかる。」と友達が言ったので爆笑した。

ドラマシリーズで主に出てくるのはこの家村会だが、後々いろいろなタイプのヤクザのおじさまがたくさん登場するので楽しみにしていてくれよな!!かっこいいし悪い!すき!

また、家村会にいる二階堂という名前の顔が濃くてきれいな人だが、この人が九龍グループにおけるLDH枠である(橘ケンチさん/EXILEEXILE THE SECOND)。あとめちゃくちゃ小物っぽくておもしろいキリンジくん(小野塚勇人さん/劇団EXILE)もね!


HiGH&LOW Special Trailer ♯6 「九龍グループ•家村会」 - YouTube

 

安心してほしい。女子チームもある。出番がめちゃくちゃあるわけではないが女子もかわいいぞ!

苺美瑠狂は山王地区をホームにしている女子チームなので、山王連合会の男子たちとの絡みが多い。

E-girlsの女の子たちがいる。ピンクの特効服かわいいよね。


HiGH&LOW Special Trailer ♯8 「苺美瑠狂」 - YouTube

 

 

以上。

ここに書いた以外にも、たくさんの魅力的なキャラクターが存在していて、シリーズが増えるごとにキャラクターも増える。LDHおそろしい。まだたくさんのタレントを隠しているし、外部役者もたくさん呼んでくる…。お願い岡田准一を呼んでごりごりにアクションさせて。

他に、私が好きだなぁと思うところは、衣裳等のキャラデザがスタイリッシュになりすぎずに絶妙にちょっとダサかったり、車両チームの技巧が変態だったり、美術もこっててすごいなぁと思ったり、あと色彩がなんか…一貫していて見易い…ような気がする…ところ。

そして、ほんとに気持ちいいまでのアクション。LDH、ダンサーがいっぱいいて、体かキレてます!みんな動ける!普通にすごい…season1終盤の山王VS達磨の室内での長回しのアクションシーンも巻き戻して見ちゃうから…。

殴る蹴るが大丈夫なら一度見てみてほしい。高確率で押しキャラがみつかるはず。

むしろ殴る蹴るにもそこまで痛々しい描写はない(登場人物が軒並みかなり頑丈なので安心感がある)ので、興味はあるけど暴力描写はな…と思っている方は挑戦してみてほしい。お願い。がんちゃんさんが無理矢理ごま豆腐を飲まされるシーンはあるよ。


私のようなタイプはハマると、芋づる式に中の人の勉強もしだして、中の人とキャラクターや組織とのリンクなどに思いを馳せてで軽率に死ぬ。

EXILEが続いていくようにと願うHIROさんが描く"永遠じゃなくて無限"。走り続けるEXILE TRAIN(覚えたての言葉)。


 

さて、こんな記事を書いているが、実は私はハイロー内にまだ最押しキャラクターがいない。

もちろん早乙女太一さんで事故をおこしているので、太一さん演じる劉には注目しているし好きだ。冷静に考えてみると自分の好みのキャラクターの系統にあたるのはTAKAHIROさん演じる雨宮雅貴だと思う。NAOTOさん演じるジェシーはキャラデザが最高だと思うし、最初に好きだと思ったのは遠藤雄弥さん演じるKOOさんだったりする…。

それはそれとして、さっきも書いたが自分の性格上、ハイローにはまったら必ずLDHの人たちについて調べてしまうだろうなぁとは思っていた。案の定、細々と勉強中である。

特に気になっているのはEXILE THE SECONDさん。

最新曲のアカシアのMVおもしろすぎたんですけどぉ~?!?!!?!とりあえず最後まで(途中までしかないけど)見て!?


EXILE THE SECOND / 「アカシア (Music Video)」 from NEW ALBUM 『Highway Star』 - YouTube

 

いや、めっちゃおもろいよ、おもろいけど、あの、なんか…揺れるピアス……最高っすね…となったので、EXILE TRIBE初心者、好きなメンバーはTETSUYAさんです♥️

 

TETSUYAさんハイローでは、昼はコーヒー屋さんしてて夜は悪いことしてるんでしょ?

 

TETSUYAさんハイロー出てません。

 

どうしてこうなった? 

サイコーを超えるアイドル~ドリフェス!~

あんなにおすすめしてもらっていたのに、見る見る詐欺をしておいて、何を今さらと思われるかもしれませんが、こんなにおすすめしてくれていたファンがまだ私に言ってくれる「まだ間に合うよ」という言葉が力強かったので、アニメ1期を視聴しました!!

本当に今現在より早いタイミングなんてないですね…。

感想です!

 

※当方ジャニーズやハロー!プロジェクトが好きな人間ですのそのような話題が頻繁に出ます。ご注意ください!

 

 

#1 絆を奏でるニューフェイス!

奏くんのはちみつ色の瞳がずっと印象的。この圧倒的な吸引力。こりゃだめだわセンター様の血が流れているわ…。

三神さんが奏くんを拉致った上に自分のところに来るように仕込んだの、正直こわいと思ってすみませんでした!!

無理っしょ!いけるっしょ!の応酬からの最後の純哉くんの「いけるっしょ」あまりにもうまい。しびれる…。

ライブシーンで、奏くんセンターで黄青シンメが膝をついてる構図が最高に性癖でしたありがとうございます。初ステージで奏くんをセンターに置くのが、解せない気持ちがあったのですが、3人でのパフォーマンスとなると、逆に真中に新人を据えないとおさまりが悪いのかな…純哉くんのシンメに奏くんでも、慎くんのシンメに奏くんでも、奏くんが悪目立ちしそうだもんな(?)そう、鞘師(新人)を真中に置いて愛ガキ(アイドル10年選手)で挟んだあの感じだよ。

 

#2 及川慎はスゴいヤツ!!

事務所曲(先輩曲)じゃなくてオリジナル曲作らせてもらってる及川慎くんにかかっている期待…と思ってしまいました。

 「なに言ったって変わんない」と言うまでにどんなやりとりがあったんよ…!!!そこを詳しく教えてくれてもいいよ!!!!!!純哉くんと慎くんのシンメをめちゃくちゃおすすめしてもらっていたのですが、本当に…正解です!!早く二人で漁業ロケ(?)してください。

2032の振付とてもかわいい!

 

#3 2032

干される。恋愛スキャンダルでアイドルが失うもの…。やめろやめろ抉られるだろうが。これはアイドルもそのファンも必ずぶち当たる事柄ですよ…。

ああいう場面で走れるし叫べるから、奏くんは主人公なんだよなぁ…。

子役時代から、今の事務所に来てアイドルをしながらも、全然前を向いていなかった慎くんが、それでも芸能界を去らなかったのはなんでなんだろう。

 

ここまでは、実は半年くらい前に一度見ていて、以下がその時にTwitterで書いたDear Dreamの子たちの印象。

ああたまらねーな、磁場と華のある人間の登場はいつも複雑だしわくわくするし唇を噛み締めるな。と天宮奏くんを見て思いました…はちみつ色の瞳の吸引力がすごい
この子ができないことを、ぐんぐんできることに変えていくのを見守れるファンは幸せだよね…

 

Twitterみてると武士みたいなのに動画で見るとそんなことないな及川慎くん!
なるほどー繊細でロマンチストなオールラウンダー。急にスキャンダルだの謹慎だの干されるだのをぶっこんできたのでびっくりした。
どんな感じで再会が描かれるのか楽しみだなー強引に取りに行ってほしいな

 

ぼっきり折れてからが本番って感じ。つい力が入っちゃうよ佐々木純哉くん…
今まだ、とんがってんな…っていう印象なんですが、リーダーになるんだよな。って思うと殺していく部分もたくさん出てくるんだろうかとか、もう勝手に心配になる…3話まで見ただけでも面倒見が良さそうなだけに…

 

気は優しくて力持ち!片桐いつきくん!(単純)
今のところ(だからまだ3話だよ)一番印象が薄いのですが、とにかくこいつは安定感と安心感でファンを離さないタイプだな?と、思って見ている…
セクシー担当でしょ?

 

だめだめこれはハマったら死ぬ泣かされると思ったのは沢村千弦さんですね…いや、まだ3話なんで…って感じなんですがイノセンスさと動物的クレバーさのアンバランスにひええってなりそうな気が、している…どんなに大人になっても大人になってからのほうが

 

#4 3人ユニット結成!!!

えー?!とりかごの衣裳めっちゃKAT-TUN!!悪そう!すき!!!

ドリフェスをおすすめしてもらって、一番最初に公式ホームページでキャラクターのプロフィールを見たときに、佐々木純哉くんのページですごく興奮したのですが、それは彼一人だけ学年表記がなかったからなんですよね。あ、こいつは中卒アイドルだな、と。複数の友達にそんな推理したことないわwと笑われましたが!!

最終学歴が中学という、めちゃくちゃリスキーな選択をしてでもアイドルにかけた純哉くん…。尊いとしか言えない。

 

#5 はじめてのバラエティー!!!

じゅんやくん…(鳴き声)あまりにもかっこいい。奏くんのヒーロー純哉くん…。

DDのセンターは完全に陽のセンターで最高にいいね1億回連打。メンバーを家族に例えたら?でペットって言われるタイプの天宮奏くんありがとうだいすきです。

っていうか、片桐いつきくん、何気なくいつもそつなくて平均点めっちゃ高くないですか?散りばめられるカット的に、ダンスメンなのか…?って思っているのですがどうなんだろう。

え、むりむり薔薇の三銃士めっちゃいいね…?ライブパートがテレビ番組風なのも小技がきいててすてき…。

 

#6 千弦と唯弦!?

印Show派……めっちゃジャニーズみのある名前…HiHiJet 東京B少年の流れに書いてありそうじゃないですか?印Show派…。

いつかバラバラになる。をこんなところで突きつけられるとは。「いつかバラバラになる」というのは、そのままこれからの奏くんたちにも当てはまる言葉なんですよね。一生一緒なんてありえない。一緒に生れた双子すらそうなのに。

この双子もながらくボタンをかけ違えたままで辛かっただろうな…。寄り添ったり、一緒に生きていく選択は、生きてる人間ができることなんだなぁ。

 

#7 KUROFUNE来襲!!

ようやくきたぜ噂のKUROFUNE~~!!!

順番ぐちゃぐちゃ野郎なので、ここでKUROFUNEに出会う前に、Rの方で開国して鎖国しました。

「驚くな」って、キャラ設定の相談くらい相方にはしておいてください!!あまりにもクソ度胸がすごい風間圭吾さん最高におもしろい。こんな興味深いアイドルいないよ。

KUROFUNEも青春ア・ミーゴ案件(?)でしたありがとうございます。でもKUROFUNEが10年後に歌っているのは背中越しのチャンスじゃなくて薔薇と太陽でしょ。

余談ですが、サイボーグ009が好きなので風間圭吾さん役の戸谷公人さんに気づいた時の衝撃といったら…まさか008の息子さんとは…すごい世界だな…。(お前何が好きで何歳なんだよと言われそう)

 

#8 いつきの選ぶ道

めちゃくちゃ抉られて泣いたんですけど。

私はV6が好きなのですが、井ノ原くんが30歳にして高校に行き直すと言ったときに、もう本当に勝手に複雑な気持ちになったクチなので。

本人たちがどのように感じていたのかなんて、私にはわかりようもないんだけど、片方が選らばなかった方を片方が選んで掴むことについて、私の貧しい心は、どちらがどちらに対しても、罪悪感や劣等感を持ってしまうと思ってしまうんだよ。

選んだだけだし、選らばなかっただけだ。

いや、もう、いつきくんも純哉くんも立派すぎるでしょ。

純哉くん30歳くらいで調理師免許とってもいいよ(?)

 

#9 Dream全国行脚!!!!!

ショッピングモールどさ回り…っっっ。

もうなんか辛かったけど、生ってすごい吸引力ですよね…。来てくれたら地方の民うれしいです…。

なんか一回書いてた感想が消えちゃった9話。

 

#10 夢の旅へ純哉の決意

純哉くんって優秀なアイドルなんだなぁ…。

おそらく都内の自宅で、方言バリバリでお姉さんとお話している場面について、普通にお家の事情で引っ越しただけなのかもしれないけど、ハロプロ好き~としては、お子さんのアイドル活動のためにお引っ越しを!?と思ってしまう…。負けられないし失敗できないよな純哉くん…。

だけどやっぱり、そこで嫌だって言えるから奏くんが最高なわけなんですよ…。

憧れの人を超えていくのに、その人と違う選択をするのすごくすき。

 

#11 かかげたい想い!!!!!

決めた一人のために歌う黒石勇人さんが、いつか、たくさんのたった一人のためにラブソングを歌えるアイドルになるのが楽しみだなぁ。

私はアイドルが歌う、たくさんのたった一人の君のためへのラブソングが大好き。「君」も「あなた」も私たちファン一人一人に向けられていると思っているので。

今はまだそういう風には歌えない黒石さんがどう変わって行くのか、誰が、どんな出来事が変えて行くのか、それが楽しみでならない。

慎くんは、Dear Dreamはもうそれができるアイドル。

 

#12 アイドルへの扉!!!!!

と、上のように思っていたので、DDに軍配に納得~!!KUROFUNEの勢いは驚異的だったが…。

KUROFUNEのアイドルデュオとしての成長が楽しみで楽しみで楽しみで楽しみで(エンドレス)

「アイドルになりたいと思って7年」で涙ぽろり

7年って長いよ。特に10代の若者の7年ってめちゃくちゃ長いんだよ。長いんだよ本当に(しつこい)。7年間、そしてこれからも、アイドルを諦めないでいてくれてありがとう。続けてくれてありがとう純哉くん…泣いた…。

三貴士パイセンのルーキー時代のスピンオフが必要すぎるのではありませんか?

 

なんかみんな本当にいい子で、なんてストレスフリー… みんな言ってたけどストレスフリー…。

いい子しかいない…。

 

はい!!

めちゃくちゃ隔たりのある感想だ!!申し訳ない!!

 

以下どうでもいい話です!

 

昨今はリバイバルや続編が流行だけど、基本的に完結した物語や卒業・引退したアイドルのその後は、私たちには知り得ないものになるのは当たり前のことなんですよね。
最後の日より先の未来の姿を、望みようがなくなってしまう。いつも失われるのその先の未来の姿だと思って、お別れのときは切なくなる。

アイドルの解散、脱退、引退だけじゃなく、漫画だってアニメだって小説だって映画だって、1日だけ会った人だって、みんなそうで、私と対象のさよならが物語の終わりであったとしても、どちらの人生も続く。

 

永遠なんてない。いつかはバラバラになる。家族より一緒にいるかもしれないけど、家族じゃないし、例えば誰かが亡くなったとしても決して喪主にはならないし、墓はバラバラだ。なのにどうしてこんなに強い結び付きでいてくれるのだろうか、とアイドルをこじらせて十数年。

アイドルのキラキラした姿と、確かな約束はなくても強い強い結び付きが羨ましくて、眩しくて、大好きなので、いつかバラバラになっても、その全部がなかったことにはならないし、続いていくものはきっとあるはずだとずっと思っている。

"アイドルではじまったらアイドルで終る"と言った前田敦子さんや、"モーニング娘は永遠の愛のかたち"と言った亀井絵里さんや、天国で全員でデビュー曲を歌うと言ったV6がいるので、わたしはそれを信じていられる。

よくもわるくも、アイドルをやめたって、アイドルの冠ってなかなかとれないんだろうな。だから、続くことも、奇跡なのか勲章なのか呪いなのかって、アイドル本人が背負っていくものなんだろう。

 

「サイコーの先へ」も誰かにとってのそういう言葉になる。なっていくし、なっているのだろうなぁと思いました。

 

一旦区切ると発表された時に、いろんな人が、色んな気持ちを抱いたと思うのですが、全部一人一人のもので、間違った気持ちなんて一つもない。(誹謗中傷として外に出してしまうのはちょっとなぁとは思う。)

 

私は、好きな子とのお別れや、旅立ちの時に、いつもこのように思っています。

私の好きなアイドルがアイドルでいた時間が、その子の宝物やお守りのようなものになりますように。

 

すごく羨ましかったこと。

天宮奏くんたちと、石原壮馬さんたちの結び付きが強いから、いつか違うものを好きになったとしても、役者さんたちがお仕事を続けてくれる限り、ふとした時に見ることができるだろう未来の俳優石原壮馬さんの中に、アイドル天宮奏くんの未来を見ることができるのだろうな。というところ。

 

2期も見ます!続く!!

 

ところで、誰がどう見ても私は純哉くんのファンだ?

髑髏城の七人が好きだ

 

豊洲に新しい劇場ができる。しかも、その劇場は客席が360度回転するらしい。」というニュースを聞いたときから、そんな面白そうな劇場、一度偵察に行かなければな!!と思っていました!

そして建った劇場"IHI ステージアラウンド東京"。

「杮落しが劇団☆新感線のロングラン公演」、「『髑髏城の七人』という演目を花鳥風月の4シーズンに渡り、キャストを変え、脚本・演出をアレンジして上演する」(しかも劇場は長期運営ではなく早々に潰す構想…)と耳に入れば、こんなド派手でおもしろそうな公演は早々に見に行かねばならぬ…とも思っていたのですが、新しいことや派手なことが好きな新感線さんが、旗揚げ40周年を目前にして初ライブビューイングなんてものもやってくれたので、花・鳥・風は映画館で見て、月でようやく劇場に行ってきました!!

蓋を開ければ花鳥風月の後にSeason極なんてものもあったのですが、ひとまず、花鳥風月を見たということで、それぞれの公演の感想を書いておこうかなと。

 

「髑髏城の七人」について簡単に説明させていただくと…

 

劇団新感線が複数回に渡り公演している人気の舞台作品。

  • 初演(1990年)
  • 再演(1997年)
  • アカドクロ(2004年)
  • アオドクロ(2004年)
  • ワカドクロ(2011年)
  • Season花・鳥・風・月・極「修羅天魔」(2017~2018年)

↑この一番最近の花・鳥・風・月の話を今からします!!

 

〈あらすじのようなもの〉

明智光秀の謀反により織田信長が本能寺で討死してから8年の月日が流れた天正18年。

いまだ豊臣秀吉の支配が及ばない関東荒野は、天魔王と呼ばれる男の率いる「関東髑髏党」が制圧していた。

髑髏党に追われる少女・沙霧を助けた主人公・捨之介は…。

 

みたいな感じです!!

織田信長という「天」に人生をひっかきまわされた人達の生きざま、死にざま。

とにかく格好いい人たちがたくさん出てきて、格好いいことをしたり、笑わせてきたり、泣かせてきたり、美しかったり、泥臭かったりする話です。

 

感想というかほぼメモです。

最初は「うわーかっこいいー興奮する~!」という気持ちしかありませんので、徐々に意識が芽生えて物語を噛み締めだし、さらにドツボにはまり頭がおかしくなる過程をお楽しみください。

早く花を見返させてほしい。

 


Season花

私はこの公演で「髑髏城の七人」という作品を初めて見たのですが、もうとにかく格好よくて、好きすぎてどうしよう。どうしよう興奮する…。と思いながら一人で帰ってきました…。(得意のお一人様)

こんなにいちいち格好よくていいのか…?

捨之介の登場から名乗り(バックに「髑髏城の七人」)でつかみはバッチリだし、極楽太夫の顔見せから無界屋でのあれこれは美しく痛快だし、蘭兵衛さんの登場は口が開きっぱしになるほど鮮烈だし、天魔王の「髑髏城で待っている!!」の痺れる悪役感、贋鉄斎の庵の場面は自由すぎてずっと笑っていられるし、一幕最後の黄泉の笛と花畑~うわ~~破滅的美しさ~~~!!二幕はじまってすぐに夢見酒のシーンは倒錯的で官能的。無界屋襲撃は衝撃の残酷さ凄惨さだし、髑髏城殴り込み前の決起場面はめちゃくちゃアツくてめちゃくちゃ泣けるし、髑髏城乗り込んでからはそれぞれのキャラクターの見せ場しかなく…百人斬りはバカみたいにテンションが上がる…最後の決闘からの髑髏城脱出~七人のシルエットはお見事としか…って感じなのにまだ最後にそれぞれの旅立ちまで見せてくれるんです!?

 

あと、かなり衝撃を受けたのがカーテンコール。

客席が360度回転するという特殊な舞台機構上、舞台はもちろん360度あって、場面転換という概念がないため、場面場面の舞台装置が最後まで存在していることになりますから、カーテンコールで登場人物それぞれに、それぞれの場所を用意してあげられる…こんな素敵なカーテンコールがあるなんて!!(これは物語ではなく、劇場機構に興奮している)

 

鳥・風・月と順番に見て、花に立ち返ったときに感じるのは、花はバランス型のアプローチで安心感があったなぁと。

色彩は少な目でシンプルに格好よく、わかりやすい。

このロングラン公演の先陣として抜群の仕事をしていたし、また、その中でも成河さんの天魔王は強めのスパイスだったのかなぁ。

如何せん個人的に忙しい時期でくたくたになりながらライブビューイングを見ている上に、次々に鳥風月と見てしまっているので、はじめての髑髏城はとんでもなく格好よくて衝撃的に好きすぎた以外の感想があまり残っていないのが残念です…。

以下役者さん・登場人物について

🌸捨之介(小栗旬さん)

地の者?地に潜って活動していただと…?嘘だろ。華やかすぎてみんなが放っておかねーよ…。

真ん中に立ってしっくりくるオーラはすごいな。小栗旬さんがカーテンコールでニコッて笑うだけで世界がきれいなんて。そしてあんなにかっこよく見得が切れるなんて100点…生まれてきてくれてありがとう…。

百人斬り超楽しかったかっこよかったよ。


🌸天魔王(成河さん)

めっちゃ良い異形の悪役だったぁ…。

蘭兵衛に「兄者ぁ」ってすり寄っていくのが狡猾でたまらない!顔の痕も良いキャラクター設定だった…。台詞が流れるようで聞き取りやすくてすごくよかった。

捨之介がめちゃくちゃ嫌いで、兄者のことはかなり好きなのかな?まあ、兄者に対する好きもかなり歪んでいると思うけど。なんか楽しそうでよかったな花天魔王さま。


🌸無界屋蘭兵衛(山本耕史さん)

捨天蘭の中で一番歳上の蘭兵衛さんだったので、年齢的にも落ち着いているなぁという印象は間違ってないのだろうけど、落ち着いているというか、枯れ気味だったというか…。大人なだけに諦めにかなり傾いて、だけど見た目は平静でいられる不器用なところがあったのかな。

落ち着いているように見えたから、バキンッと折れてからの冷たさもまた別の温度を持っていたというか…。

他の蘭兵衛は、ついさっきまで蘭丸でしたよね?わかるわかる。という感じだったけど、山本蘭兵衛さんはしっかり8年間、蘭丸を殺しながら蘭兵衛として存在していたのだな…という感じ…色街無界屋の主人という役職がしっくりくる。


🌸沙霧(清野菜名さん)

私が見た髑髏城の中で、個人的には一番好きな沙霧です!!強い!声がすき!

最初、少年の役なのか…?と思った…(本当になにも事前に勉強していかなかったので)。衣裳も地味で露出が少なかったし。爽やかだよ。

これは天才だわ。才能だわ。本能で築城術の天才なんだろうなぁ。

この子が底抜けに純粋で真っ直ぐだから、小栗捨がめちゃくちゃ救われていたのだな…とワカを見てから改めてしみじみしました。


🌸極楽太夫(りょうさん)

涼やかであでやかだった~!

花は全体的に色彩を落とした雰囲気だったので、極楽太夫の纏う赤がめちゃくちゃきれいでした。

個人的に、花鳥風月と見た中で一番、蘭兵衛との関係に恋仲を感じていて(単純に二人の画になるビジュアルの問題かもしれませんが)、最後の「来い!太夫!!」からの蘭兵衛との場面がしんどかったで賞1位。


🌸兵庫(青木崇高さん)

すごく直向きで土臭かったなぁという印象がある。

花は本当に年齢のバランスがいいなぁ。人間関係がわかりやすい…。

磯平のお兄さんについてもここで書いておきますが、私がいつも、一番泣きそうになって歯を食い縛るのは、髑髏城殴り込み前に、この役の人が鎌を握りしめて走り出す場面なんですよね。一番戦いの遠くにいた人が恐怖もなにもかも押し潰してなけなしの勇気で走っていく…。わかってても毎回泣いてしまう…。しかもめっちゃ強くて兵庫とすてきな農具による殺陣を見せてくれるの爽快だし。

素直に髑髏城の「七人」って誰だ?と思いながら見ていたので、あんたなんかーい!!と思ってしまいました笑

 

🌸小田切三五(河野まさとさん)

沙霧とのやりとりがかわいすぎる。「裏切り」キャラめちゃくちゃおいしいやないか。すき…ってなりました…。河野まさとさんのスコーンッとした声がいい。あっけらかんとしていて、憎めないしかわいいんだ。


🌸狸穴二郎衛門(近藤芳正さん)

若者に夢中であんまり覚えてないんですよね…

「伊賀の頭領はっとりはんぞー!!」で笑った覚えはある…。

この時代で貍のつく変な名前なら…と、名前でだいたいピンとくる部分はあったなあ!おたくだなあ!!

 

🌸贋鉄斎(古田新太さん)

何もかもがずるい。出てくるだけで笑いがおきる。さすがの看板役者古田新太…。マサコ…ミッチー…。

百人斬れる刀なんて無理。ひとつだけ方法があるとすれば「斬るたびに研ぐ!突くたびに打ち直す!!」っていうギャグみたいなセリフを、見せ場で回収するのすごくない?ローラースケートで滑りながら捨之介の刀を研ぎ研ぎしている贋鉄斎に気づいた時から口が開きっぱなし。

そういえば、私が見たライブビューイング回は百人斬りでミスがあったような?すぐさま立て直していたのですごいと思った。

 

髑髏城の七人 Season花


『髑髏城の七人season花 』

 

 

Season鳥

変わり種のカウンター攻撃!!という印象の鳥。

キービジュアルがFINAL FANTASY。(天野喜孝画)

花が色彩が少なく極力シンプルなら、鳥は極彩色の減法混色で生まれたきれいな黒という感じ。黒装束の捨之介ですし(?)

大きな改変は、捨之介が「忍の者」という設定だということですかね。捨之介は白の着流しというのが代々キービジュアルだったので忍者の装束を纏った捨之介はかなり新しいビジュアルだったのだろう。

あとは、Perfumeの振付け師として有名なMIKIKO先生が振付けで参加されていたり、神田沙也加さんが挿入歌で参加されていたり、歌と踊りを盛り込んだ演出も特徴。役者も沙霧役の清水葉月さん以外は新感線経験者ですし。

新感線と付き合いのある色んな方を召集して、特にエンターテインメント方向に振った公演だったのかな。

以下役者さん・登場人物について

 

🐤捨之介(阿部サダヲさん)

サダヲさんなので、ふんだんにおふざけパートがあるのだけれど、基本的には闇ですよ。

スーパーヒーローでは決してなく、闇を抱えている。というか、「忍の者」なのだ。信長に仕える忍者であること以外のアイデンティティがない。ひとりぼっちで地を這い、血にまみれた闇なのだと思った。捨てるために永いあいだ持っていた命だ。

ただ、鳥公演はRPGなので(?)捨之介を囲むパーティメンバーが、全員で捨之介を支えてくれる感じがする。百人斬りも全員参加だし。

沙霧が、みんなが、この人の人生を覆った雲を払ってくれなければ、天魔王と刺し違えて死んでいたのではとは思う。

彼が、彼の人生を歩みだす旅立ちを最後に見れた気がしてうれしい。

 

🐤天魔王(森山未來さん)

イグザクトリー!!南蛮かぶれのエキセントリックな天魔王さまは歌って踊れるエンターテイナー。底知れないカリスマ性。

鳥公演ならではの天魔王さまでした。

衣裳も女王さまという感じで美しかったです。

森山未來さんってすごすぎて、すごいの感想しか残らないのすごい。表現者だなぁ。

地球儀ぐるぐる回すところかわいかった!ジパーング!

早乙女さんとの異次元高速殺陣にライビュカメラがついていけないのわろた。

 

🐤無界屋蘭兵衛(早乙女太一さん)

声がめちゃくちゃに好き。

お稽古から数えたら軽く100回を越えて、毎日毎日こんなに苛烈に美しく死んだのだな…と思ってしまったらもうたまらない気持ちになってしまった…。これは好きになってしまったと言わざるを得ない。

蘭兵衛はたくさんお着替えをしてくれるので眼福なのですが、鳥蘭さんは特に好みの衣裳ばかりでありがたい。ファッションリーダー…。

特に一幕終~夢見酒の白を基調とした着物が最高…私は白い衣裳がすきです…。白地に赤い彼岸花で裏地等のチラチラ見える部分に萌木色。しかも鳥蘭さんは髪が白銀なのでビジュアル全体が白くて美しい~!(下弦蘭さんの白×青×薄紫も大好き…というか蘭兵衛さんのあの場面の衣裳はみんな好き…だけど風蘭の着物は全然覚えてない)

美しすぎてこの世のものではなかった。

ひたすらに悲愴を背負って美しすぎてこの世のものではなかった優しい子。

 

🐤沙霧(清水葉月さん)

賢く柔らかな女の子。

花沙霧ちゃんが元気いっぱいで野山を駆け回っていた男の子みたいな子だったから、余計に鳥沙霧ちゃんは女の子~という風に感じられたのかな。スタイルがいいし、明らかに花よりも肌見せする衣裳だったし。

でも鳥捨さんには、このくらい賢くて聡くてぐいぐい引っ張ってくれる子がいい。

 

🐤極楽太夫(松雪泰子さん)

薄幸。という外見のイメージ。

儚げですが凛と強く美しかった~極楽太夫~~。群青や藍が好きなので、衣裳が最高。鳥公演は衣裳が大好き。

松雪さんってこんなにNGないんだな…いや、NGあるなんて思ったこともなかったんですか、歌ってくれるし踊ってくれるし、ハプニングで素で笑ってる姿はかわいらしいし…他の舞台も見たいです。

 

🐤兵庫(福田転球さん)

禿鬘がw歴代最年長?まさかのお前がおっとうなのかよ。太夫に大きなお子さんができてしまう。

花が初見の新規は、鳥でこんなにむちゃくちゃされてしまって、髑髏城の七人という物語の柔軟性と無限の可能性に気づかされました…。人物設定をここまでいじっても成立する上におもしろいし、更に期待しちゃうし。

 

🐤小田切渡京(粟根まことさん)

そろばんが武器なんて、またすごい設定だな!と思ったのですが、そろばんキャラは粟根さんが過去に演じた蘭兵衛さんのセルフオマージュなんですねぇえええ!?

さすが劇団員の安定感。安定のうさんくさい。

この渡京・沙霧コンビは賢そうでかわいい。

 

🐤狸穴二郎衛門(梶原善さん)

すみませんあんまり覚えていないのですが、タヌキというよりキツネかな?

 

🐤贋鉄斎(池田成志さん)

サダ捨と相性が良すぎて、永遠に見て永遠に笑っていられるガンテツルームの茶番。ここは下北沢。

雷にうたれて何回も心肺停止しちゃうし、何回も阿部さんにハンマーで全力で殴られちゃう(心臓マッサージ)のかわいそうおもろい。ハンマー曲がってた。ありがとう最高の自由時間でした。

 

髑髏城の七人 Season鳥


髑髏城の七人Season鳥 TVスポット

 


Season風

捨之介と天魔王を一人二役で演じるタイプの髑髏城は、風ではじめて見ました。

髑髏の七人という戯曲は、古田新太さんという劇団の看板役者のための戯曲なのだなぁと。これが本当の(?)髑髏城の七人…。

ここで捨之介と天魔王を任された松山ケンイチさんはすごいですよね。

以下の役者さん・登場人物について

 

🍃捨之介/天魔王(松山ケンイチさん)

個人的には花鳥風月の中で、戯曲から受けとる「捨之介」という人物像に一番フィットしていました。二枚目ではないけど愛嬌のあるフラフラと吹かれる根なし草。かっこよかった。

天一人二役のオリジナルバージョンも松山さんに合っていたように思う。一人二役の場合、捨天は織田信長の影武者(顔がそっくり)という設定になるのですが、風天は織田信長のトレースなのかな?と思いました。天魔王というよりは織田信長の印象がある。だから蘭兵衛は「殿の顔でキスすりゃ落ちる」と思われてる。捨之介にも殿のトレース部分がある(あった)から、同族嫌悪的なかたちで捨天は相容れない。

松山さんの過剰にならないふわりとした捨之介と、同じく過剰にならないどんとしたお殿さま(天魔王)から、この戯曲のおもしろさが存分に伝わった!

 

🍃無界屋蘭兵衛(向井理さん)

スタイルが異次元すぎてにやついてしまった。

他の方が風蘭について「情操が発達していない」と言われていたのですが、なるほど。綺麗で空っぽのお人形だ。

でも、風ではじめて、捨之介と蘭兵衛が普通に仲良く見えた…。気安さがみえたんだけどなぁ。

風の蘭兵衛さんはあまり殺陣が得意ではない。

そういえば、通常は登場場面で言う「野心に生きるは~粋じゃねぇよな」を、髑髏城に行く前の彼岸花ばたけで言っていたような…?置かれた状況の違いで、発する言葉の意味するニュアンスが変わるのがおもしろい。中島かずきさんはすごく頭が柔軟。

 

🍃沙霧(岸井ゆきのさん)

コロコロっとした小動物のようでとてもかわいらしかったです!

捨之介へのLOVEが顕著な沙霧ちゃんだったかなと。

花、鳥、風と順番に肌見せが激しくなるぞ。

鳥の沙霧ちゃんがお姉さんだったのに比べて幼くてかわいい。

 

🍃極楽太夫(田中麗奈さん)

チャキチャキでキャピキャピでキュートな極楽太夫。

強がり、というのを一番感じた太夫でした。とても頑張っていた。でもとても無力だった。

声に特徴があってかわいらしいです。

ピンクの透け素材の着物もお似合い!

 

🍃兵庫(山内圭哉さん)

えー!クールじゃないか!かっこいい!

 馬鹿でアツくて一直線!!ではなくて頼れるクールな兄貴兵庫だった…落ち着いている。

風公演は、捨之介と兵庫と狸穴さんかドンと構えてくれていたし、どこか食えない…頭の切れる…という感じだったので、バランスをとるためなのか女子と蘭兵平衛さんがわりとふわふわとしていたり、守られ対象だったりするのかな。

 

🍃小田切三五(河野まさとさん)

お友だちのたぬきちゃんかわいいです!!!

 

🍃狸穴二郎衛門(生瀬勝久さん)

イケオジすぎないか?あまりにも狸穴のおじさまが格好よすぎてビビった。

生瀬さんが一番格好よかった…という感想を持ってしまいました。

捨天が一人二役で殿の影武者設定だと、そりゃあ家康さんとはこんな感じになるわな…。

風公演、全体的に男が一筋縄じゃいかないし、やっばり戯曲のおもしろさを感じる。

 

🍃贋鉄斎(橋本じゅんさん)

 Buono!Buono!!

蕎麦屋キリシタンで彼氏もちという…中島かずきさんの脳みそがすごい。

間違いない劇団員の安定感安心感。

ワンピース歌舞伎が好きすぎる人間でもあるので、毎日、猿之助さんガンバレー!ファーファーしてくれていたというのを聞いて涙目でした。じゅんさんありがとう。また森田剛くんともお芝居をしてほしい。

 

髑髏城の七人 Season風


髑髏城の七人Season風 TVスポット

 


Season月

月は上弦・下弦ともに遠征して劇場で見たのですが、当然のようにライブビューイングも見ました…。

一番最近、生で見て、ライブビューイングも見ているのでたくさん書くよ。

花鳥風との大きな違いは、<上弦の月>と<下弦の月>という二つのチームで公演するということと、これまで沙霧という女の子だったキャラクターを霧丸という男の子に変更したということかな。

 

言わせてほしい。

なんでカーテンコールの彼岸花畑なくなったん…?


上弦の月

早乙女太一さん天魔王(白目)

って感じのキャスト発表じゃなかったですか?あまりに衝撃すぎて、しばらく須賀健太くんは霧丸だと思っていました!(?)

もっと爽やかでアツい感じになるのかな?と思っていたら、なんと無茶苦茶で不安定なんだ…と思いました。下弦のほうが纏まりがある。上弦はデコボコした感じがおもしろい。

以下役者さん・登場人物について

 

🌒捨之介(福士蒼汰さん)

 歴代最年少の捨之介ということや、初舞台であるという初々しさもあったのかもしれませんが、福士さんの人間性がよく出ていた上でのかわいらしさがあったかなぁと。(V6が好きな人間なので、福士さんといえば岡田一門。岡田准一さんがかわいいかわいいと言って愛でている男の子のイメージになってしまっているのかもしれない)もちろん格好良かったのですが、なんかかわいかった…とも思ってしまう。

なので、福士捨の絶望はめちゃくちゃ堪える。

月の捨之介は「天魔王を殺すのではなく止める」と明確に言葉にします。だから、かつての仲間である蘭兵衛にも天魔王にも死なれてしまって、捨之介という人がめちゃくちゃに否定されてぐちゃぐちゃになってしまうんですよ…。そこで出てくるのが霧丸と新たに構築した絆なのですが。

「捨てるっていうのは簡単じゃない。」と、泣き笑うあの表情がたまらん。

 

🌒天魔王(早乙女太一さん)

守りたい…。はやく誰かよしよししてあげて!

早乙女天魔王は、捨之介との最後の決闘で、六天斬りで順番に天魔の鎧をはがれた後に、自分の両手で自分を抱き締めるし、その後に捨之介に刀を振り上げられたときに自分の頭を庇うじゃないですかぁああああ。下弦の鈴木天魔王はそんなことしないから。むしろあの人は斬れるものならと睨み付けるから。最後は赤子のような早乙女天魔王よ…。

殿が好きな蘭丸なんて嫌いだよー。殿が死んじゃったよー。捨之介も蘭平衛も言うこと聞いてくれないよー。嫌いだよーでも好きー。えーん。生駒ぁ。えーん。って感じ…。

この人の醸す雰囲気というのは独特ですごいな…。

なんか、早乙女太一さんもわりと死ぬ捕まる発狂するのスパイラルに存在しそう(森田剛くん)

 

🌒無界屋蘭兵衛(三浦翔平さん)

ヤンキーだ!!顔がかっこいい!声もかっこいい!!!舞台2回目!?本当かよ!?

基本的にあてがきなしの月公演で、中島かずきさんが三浦さんのために書いた「いい調子だな、髑髏党」からのセリフが似合いすぎて苦しい。ヤンキーだ。

あの聖子太夫が大事にした自慢の息子さん…という感じで二人のあいだに確かな信頼関係があったのだと思う。

兵庫のことをふざけてビンタするの笑った。みう蘭さんは兵庫のことをわりと気に入っているのかなと思いました。

系譜的には花蘭さんなのかな。強く見えてヒビが入ると早い。

「地獄におちた男を極楽に送ってあげる。だから極楽太夫」と、あの人と私でつけた名前だと太夫は言ってたけど、聖子太夫と三浦蘭の結び付きを見ていると、いつか自分がまた修羅になったら、というような話でもあったのだろうかなんて思ってしまう。特に月は、蘭兵衛さんと太夫の間に母子に近い年の差があるから、不安定な蘭丸とそんな話もしたかもしれないね。

上弦蘭・太夫は剛であり繊細。下弦蘭・太夫は柔らか。上弦蘭・太夫はセーラーマーズで、下弦蘭・太夫はセーラービーナス…(?)

 

🌒霧丸(平間壮一さん)

すぐ泣いちゃう男の子もかわいいよね。優しい子。

先に下弦の月を見たので、上弦の霧丸は大人だなぁと思いました。でも今思うと平間霧ちゃんのほうが揺れて不安定だったかなぁと。平間霧ちゃん本当に優しいからなぁ。

捨之介や太夫が霧丸に対して、未来のある若者であり、戦場ではなく創造の場を生きる場所とする霧丸を人殺しにさせまい、憎しみを募らせまいとするところがわかりやすく描かれているので、霧丸の成長はみんなの希望なんだよ~少年漫画…。

下弦と違って捨之介と年齢が近めなのでよき相棒感がある。支えあってほしい。

 

🌒極楽太夫(高田聖子さん)

月の太夫は、蘭兵衛が一人で行ってしまうだろうことには気づいてはいる。(寝返って無界屋を襲撃に来るとは思っていないだろうけど)

だから「たったひとつのまことだから 君のいきたいように」「覚悟はしていたけど」「君死にたもうなかれ」と歌うのだろう。

最後に蘭兵衛に向かって引き金を引く場面で、聖子太夫は蘭兵衛から目をそらすから、聖子太夫はとても優しく強く繊細な人。羽野太夫とはまた別の可憐さがある。

聖子太夫と三浦蘭は同志であって恋人ではないんだろうけど、太夫にとって蘭兵衛のああいう純粋でかたくなな部分は好ましく、願わくはそういうところが、本人の持ち合わせていた優しさと無界という場所で柔らかく成長してほしかったのではないか、なんて思う。

 

🌒兵庫(須賀健太さん)

子犬のような兵庫の旦那!若くてかわいい。

ぴょんぴょんバタバタと舞台上を駆け回り、シリアスとコミカルを行来するスピード感。

須賀兵庫と聖子太夫のために用意された最後のプロポーズのセリフがすごくすき。「あんたとあたしじゃ生きた時間が違いすぎる」と歳の差を理由にする太夫に、「俺は足なら速いんだ!すぐにあんたを追い越して、前からしっかり受け止める」みたいなことを言うんですが、その須賀兵庫の大きすぎる存在感と裏腹に、広げられた腕の細さよ…。

無界屋襲撃後の場面で、兵庫が子分である荒武者隊のみんなの亡骸に向かって「死んじゃやだ」ってめちゃくちゃ弱々しく言うじゃないですか。あれは須賀くんじゃなきゃできないなぁ。そのあと太夫に抱き寄せられて背中をさすってもらうのも須賀くんじゃなきゃ。あの細いむき出しの腕がめちゃくちゃつらい。子供みたい。

須賀くんが今の年齢で兵庫を演じてくれたことに感謝。

月の兵庫はきっと太夫より先に死なないから本当によかった。どっかの蘭と違って。

 

🌒小田切渡京(粟根まことさん)

安心感あるわ…。一輪車と遠近法を無視した風車小屋…。

 

🌒狸穴二郎衛門(渡辺いっけいさん)

第一印象から決めてました!

お茶目な狸親父でしたね!ドンと構えたお殿さまではなくて、ゆらゆら揺れて人間臭いおじさまでした。

いっけいさんかわいい。

 

🌒贋鉄斎(市川しんぺーさん)

刀と花。雅や幽玄を愛する贋鉄斎さん。剣花道!イヤッイャッィヤアー!!!

年末に見たときは、少し物足りないかなぁと思ったのですが、他の方のレポやライビュを見た限り、福士捨に余裕ができて、この場面を楽しめるようになるまでは押さえていたのかな?と思いました。

月公演は、メインどころが若手で新感線初の方や、舞台経験が少ない方が多い分、他が劇団員だったり準劇団員だったりで固めてありますが、ベテランさんは総じて若者を優しく力強く支えていていいチームだなぁと思いました。

そういえば時期も時期なので月は出演者の休演なんかも何度かありましたが(しんぺーさんが下弦に行ったり千葉さんが上弦に来たり、無界屋ガールズも代役がんばってた!)、上弦・下弦で助け合えるのダブルチームだったからですよね。いいチームだなぁ。

 

下弦の月

まず、 このキャストが発表された時に、ついに来たな~~!と興奮してしまった。新しいものや話題になっているものが好きな新感線がついに2.5次元界隈に手を出したぞ、と。

下弦の月は、役者の一般知名度はきっと他に比べて高くはないのだろうけど、間違いないというか…安定感があるように感じます。うまく噛み合っているような。

以下役者さん・登場人物について

 

🌘捨之介(宮野真守さん)

声がいい…叫んでも呟いてもいちいち言葉が聞き取れるのがすごい。ストレスフリー。しかも声がかっこいいなんて。

六天斬りのときずっとはちゃめちゃに少年漫画のアニメを見てるみたいで興奮した…宮野真守ボイスに慣れ親しんでいたばかりに。「これで人間界だ」最高。

マモ捨、他人の頭をぽんぽん、よしよしするのずるくありません?あの声が頭をなでられる距離から聞こえるのずるくありません?霧ちゃんはいいけどさぁ、蘭兵衛にもするのよ頭ぽんぽん。

ところで、宮野さんが出演している舞台を拝見するのは「王家の紋章」に続いて2回目になるのですが、改めて、声優さんと俳優さんでは役に対する寄り添いかたが全然違うのだなぁと感じました。(個人ではなく職種の話です)

例えば「黒子のバスケ」で黒子役を、アニメでは声優、舞台では俳優としている小野賢章さんなんかはとてもわかりやすい。アニメと舞台でお芝居の仕方が違う。

最近では声優さんも顔を出してお仕事をされているのが普通ですが、それでも基本的に役者本人が見えにくく、声だけが視聴者に届く声優と、全身を使って役を表現する俳優では、後者のほうが役者さんのパーソナルな部分が役に反映されやすいと思う。

異なる技術の話になるので、優劣の話ではないです。

私は俳優・宮野真守さんがすきだなあ!宮野さんのパーソナルな部分が滲む捨之介がすごくすきだ。

表情豊かで明るくて大人でセクシーだ。本当に好き。圧倒的に正しい主人公。

蘭兵衛に「おまえにはわからんよ。」と言われてしまう捨之介は、「どうしてお前も蘭兵衛もわからないんだ。」って天魔王に叫ぶ。そして、霧丸は、「お前たちには捨之介のことはわからねーよ!」って天魔王と蘭兵衛に言う…マモ捨の思いは、天魔王にも蘭兵衛にも結局ひとつも理解されなくて届かなくてあまりにもしんどいんだけど、わかってほしい、生きてほしいと手を伸ばして足掻いたことは全然無駄じゃないよ。明日からも生きてくれ。それでも悲しいことや捨てない思いとか持ちきれないものは、松岡霧ちゃんにしっかり拾ってもらってくれよな…。

 

🌘天魔王(鈴木拡樹さん)

表情筋がすごい。痺れるほどに悪。

鈴木さんは個を消し去る天才だなと思っていて、それが天魔王という役に合っていたように思います。

天であろうとする「人の男」に憐れさを感じてしまった。もしかしたらそれこそが、鈴木さんという役者のパーソナルな部分に通じるのかもしれない。役に対する解釈力と、その解釈を完璧に体に降ろす能力。

多分、鈴木天魔王もそういう人なのではと。織田信長を解釈しまくってその体に降ろしているのでは。しかも本当の織田信長がどうだったかというよりも、彼の解釈した織田信長に執着してしまったのかな。

しかし、劇団員を除いて、髑髏城の七人という作品に最多で参加しているであろう早乙女太一さんと同役で、双方ここまでバラバラの天魔王像を作り上げていることがすごい。

 

🌘無界屋蘭兵衛(廣瀬智紀さん)

いやーもう好きなんで…。

廣瀬さんが好きな上に、あの綺麗な容姿を白と青で装飾されちゃったらもう視覚的に、負けた。すき。

柔らかく、美しく、愛されるこの人の、愛され力とそれに応える愛想のよさと気性の荒さ。すぐに物を投げるのやめなさい。

無界のみんなのことも、太夫のこともちゃんと愛していたんだけど、天のお殿さまのことを一等愛していたのだ…。

捨之介に無界のを「いい町」と言われて、「いい町?」って返すし、極楽太夫に「あなたが思っているより、あなたは周りのことを思ってますよ」と言われても「自分でわかってない」って言う。この人が注いだ愛情はあんなに確かなのに無意識なんだなぁ。

「殺す…殺す…」って天魔王に言うのはめちゃくちゃびっくりした。

カーテンコールで太夫と仲良くしたり霧ちゃんを構いに行ったり、捨天とわちゃわちゃしてニコニコしてるのひどいですよね。はーずるいひどい最低の男だ。すき。

廣瀬さんの蘭兵衛がカーテンコールで彼岸花畑にいるところが本当に見たかった。私は彼岸花畑の亡霊になってしまった。あれって、物理的に言うと、無界屋の美術が拡張したからですか?関東荒野にお花を設置していたのはわかった。いつも、贋鉄ルームのとなりが花畑だったはず。

 

🌘霧丸(松岡広大さん)

怒りの感情が先行する幼さはあるけど頭がいい。なによりきちんと自分で見定めて、一歩も二歩も十歩も進んで成長した強さで捨之介を殴って引っ張ってくれた。このチームで一番強さを見せてくれたキャラクターだと思います。

渡京のお芝居にのる霧ちゃんの棒演技かわいい。

めちゃくちゃ動けるツヨイ。

実際に若いのですが、見た目がめちゃくちゃ少年だから、大人なマモ捨とのそのバランスな…。

 

🌘極楽太夫(羽野晶紀さん)

かわいすぎないか…?めちゃくちゃ可憐じゃないか。さすが初演オリジナル極楽太夫…。27年前に演じた役をまた演じてくれるなんてありがたすぎません…?

こと切れた蘭兵衛の手をとって、一生懸命に拭ってあげている姿がたまらなくて。「どれだけ血で汚れても、洗い流せばいい」と蘭兵衛に言った太夫が去ったあとで「俺の三途の川は血まみれなんだ」と言う蘭兵衛。血だらけの手を拭うのは、あの場面のアンサーになっているんですよね…。太夫の涙で洗ったあんたの手はきっときれいだから、迷わずに逝けよ…。

太夫はちゃんと蘭兵衛の純真と修羅をわかっていて、蘭兵衛をかわいがっていたと思う。

捨之介が天魔王を倒し、天魔王が城から身を投げたあとに、迫り来る豊富軍を前に、自暴自棄になった捨之介が自分がおとりになると言い出すのに、太夫は「ここまで迎えに来た霧丸の気持ち、無駄にしちゃいけないよ」と言うじゃないですか、聞いてる?太夫の気持ちを踏みにじった蘭兵衛さん。ところで先の部分を書きながら、捨之介という人は、天魔王を止めると言いながら、刺し違えるくらいで上等だと思っていそうだし、仲間のために死にたいと囮をかって出るし、最後には、これからの世の中のためになら、自分のその首を天魔王として家康に差し出すと言う。大義名分のもとなんとか死にたい死にたがりかよ。

話はそれましたが、羽野太夫の竜胆轟雷筒(漢字がわかりません)はなんでストラップがついてないのでしょうか?

 

🌘兵庫(木村了さん)

100点満点~!!羽野太夫に木村兵庫だいせいかーい!!羽野太夫は蘭兵衛さんとは恋仲だったのか微妙だなと思っているのですが、兵庫とはどうぞお幸せに。大丈夫、絶対にうまくいきます…。

本当に絶妙にペースメイクしてくれていた。

顔は格好いいけど馬鹿でアツくてまっすぐな完璧に理想の兵庫。

 

🌘小田切渡京(伊達暁さん)

お声がマイルドだからかなぁ。まったり、しかし、さらっとしていてかっこよかったな伊達渡京さん。

これまでの髑髏城の公演において「裏切り」は劇団員の河野さんと粟根さんで回してきたということですが、とても軽やかですてきな裏切りでした…。松岡霧ちゃんがシュッとしてるから、伊達渡京さんとのバランスがいいなと思いました。

 

🌘狸穴二郎衛門(千葉哲也さん)

殿かっこいい。

赤ら顔メイクをしていても滲み出る渋さ。

無界屋襲撃の時、太夫に「あんたらみんな一緒だ!!」と非難された後、好いた女の子の亡骸に近寄らず、ただ頭を下げて成仏してくれと祈ることしかしないのは痺れた。他の公演ではもっと近くに寄って成仏しろよ、と言ったりするはず。この人は自分の業をわかっているのだろうなぁと思いました。

 

🌘贋鉄斎(中村まことさん)
イヤッイャッィヤアー!!!

マモ捨が結構自由にやるので楽しそうないつものガンテツルームでした。笑っちゃう。

 

 

 花・鳥・風と順番に見て髑髏城に対する理解を深めてからの月。かつ現場にいったので、月に思い入れがあるんだろうな。という文章量になってしまいますね…。

 

髑髏城の七人 Season月


髑髏城の七人Season月 TVスポット

 

 

おまけに極とワカのこと。

 

Season極「修羅天魔」

新作ありがとうございます!楽しみー!

捨之介と蘭兵衛のいない、完全新作の髏城の七人ということでしたが、あらすじを読むと、まぁ…捨之介も蘭兵衛も全部、極楽太夫に乗っけたんですね、全部盛りの天海祐希さんじゃないか…という感じですね?

正直、極のキャスト発表まで、絶対にないだろうとは思いつつ森田剛さんの出演をきちんと(?)期待していました。

でも、天海祐希さんの誕生半世紀祝い公演じゃ仕方ない…太刀打ちできるはずがない…。古田さんもゆりちゃん(天海さん)が綺麗に見えればいい、みたいなことを言ってたから、天海祐希さんのための新しい髑髏城の七人になるんだろう。めちゃくちゃ楽しみ。

ところで新キャラクター無界屋の夢三郎くんきれいすぎでは…?もうだめでは…?

 

髑髏城の七人 Season極『修羅天魔』

極楽太夫(天海祐希さん)

天魔王(古田新太さん)

兵庫(福士誠治さん)

夢三郎(竜星涼さん)

沙霧(清水くるみさん) 

カンテツ(三宅弘城さん)

狸穴二郎衛門(山本亨さん)

ぜん三(梶原善さん)


修羅天魔 TVスポット

 

 

ワカドクロ

月のために遠征・上京したその日のゲキ×シネがちょうどワカドクロだったので、下弦の月のマチネを見た後に映画館に行ってしまいました…。

ステージアラウンドシアター以外での髑髏城を見たことがないので、マワラナイドクロが逆にめちゃくちゃ新鮮。

「死に向かっていた」といのうえさんがお話されているのはどこかで見ていたのですが、なるほどこれはものすごい死臭…。

2008年IZO、2009年リチャード三世、2012年シレンとラギ、2013年鉈切り丸と、だいたいシリアスで退廃的ないのうえさんを通っていたのでなんとなく、うん、あーなるほど、ワカドクロは2011年か…。

絶望的に死のベクトルに傾いていて、めちゃくちゃ好きな髑髏城の七人には違いないけど、そう何度も見れないだろうなという気がします。マチソワしたら立ち上がれないかも。

以下役者さんについて

 

💀捨之介(小栗旬さん)

花を先に見ているので、痛々しさとやるせなさがすごかった!

捨之介は殿への思いの果てに、死ねなくて、一人残されてしまった。天魔王と蘭兵衛はそれぞれがそれぞれな思う殿に殉じたような結果になったのに。

最後に沙霧が捨之介に「あんたの新しい名前にぴったりの城をつくる!」「もう決めたんだ!」というような沙霧と捨之介の新しい旅立ちを感じさせることを言うのですが、この舞台に漂う圧倒的な闇のせいで、拭えないほの暗さ。お前頼むから沙霧に骨のない墓を建てさせないでくれよ…と思ってしまいました。

 

💀天魔王(森山未來さん)

 この人の溢れるカリスマ性は底なし…。存在感がありすぎる。

鳥天さんはぶっ飛んでいた分だけいくらかマイルドでしたが、ワカ天さんはただこわいです。

気まぐれ、嘘つき…うーん、もしかしたら子供っぽいのかもしれない?だからこわいのかな。

いや、しかし子供っぽいとしたら。上弦天さん…ウッ…やめておきます。

 

💀無界屋蘭兵衛(早乙女太一さん)

こりゃやべー。全部を拒絶している。外界からの断絶だ。

しかしこの頃、早乙女太一(19)なことがめちゃくちゃおそろしい。もう二度と見れない、この時だからこそのはりつめた蘭兵衛さん。

首から下げてる数珠が殿の遺骨でできているなんて初耳ですー。勘弁してくださいまし。

ワカドクロは天魔王と蘭兵衛があまりにも鮮烈に死に向かいすぎている。


💀沙霧(仲里依紗さん)

ほどほどに下品な感じとかわいらしい感じがよかったなあ!

一人で髑髏城に向かう蘭兵衛を追いかけて行って、夢見酒でおちてしまった蘭兵衛を背景に、天魔王に殴る蹴るされてしまう沙霧、めちゃくちゃしんどかった…なぜだろう。花鳥風月のどれより一番しんどかった…嫌悪感が。


💀極楽太夫(小池栄子さん)

チャーミングだったなぁ!健康的なセクシーさ、美しさ、かわいらしさ。

髑髏城に乗り込んでからの太夫の見せ場は、花鳥風月で削られていたのでしょうか?胸に銃を仕込んでる栄子太夫かっこいいー!


💀兵庫(勝地涼さん)

百人斬りギリィッ

小栗旬さんと勝地涼さんの二人に、二人で百人斬りさせるのめちゃくちゃズルくないですか!?かっこいいに決まってるのに!!


💀贋鉄斎(高田聖子さん)

天魔王「お前がを名乗るか」

贋鉄斎「あんたが天魔王を名乗るならね」

みたいなやり取りが最高でしたね。

髑髏城の七人という作品は、登場人物のほとんどが名前を偽ったり縁を捨てたり本当の立場を隠したり過去を埋めたりしていて、劇中でなにかを取り戻したりつかみそこねたりするのですが、旦那さんの名前を継いだこの贋鉄斎の在り方はすごく真っ当。


💀小田切三五(河野まさとさん)

いや~ほっとする!

ほっとするけど、三五と渡京ってこの世界線は何回目?みたいなおそろしさがあるなと思いました!あまりにも普通にいつもの感じで存在してくれちゃっているので。


💀狸穴二郎衛門(千葉哲也さん)

渋すぎないか?

ワカドクロに立ちこめる死と闇のせいで狸穴のおじさまもシリアスに振ってるし、悪そう…。

下弦の後にワカを見たのですが、役へのアプローチに違いがありすぎてびっくりしました。

 

髑髏城の七人(2011)

ゲキ×シネ


ゲキシネ 髑髏城の七人

 

 

 

 

正直、押しが髑髏城の七人に出演している人がうらやましい。

この髑髏城イヤーにおいて、こんな素敵な舞台が見れてめちゃくちゃ楽しいありがたいという感情の他に、うらやましいという思いがずっとあります。

押しに無界屋蘭兵衛を演じてほしい。だけど無界屋蘭兵衛を演じてほしい押しは不在。どんな複雑な感情なの。

 

なんでこんなに好きになってしまったのだろうか。

というか髑髏城元年がこんなに恵まれている髑髏城新規はこのあと生きていけるのだろうか。

明日はどっちだ。 

2017年観劇など12選

2018年が始まってかなり経ってるのですが、2017年の観劇の思い出を振り返りたい記事です。

昨年も色々なおもしろい舞台、ライブなどをたくさん見ることができてとても楽しい観劇ライフでした。

 

個人的に思い出に残った作品の記録。

 

 

1.ミュージカル「フランケンシュタイン

中川ビクター/加藤アンリのペアの回を拝見しました!

他の組み合わせも見たかったなぁ…。

韓国初演の際にとても話題になっていたので、これは見なければと思いチケットをとりました!"フランケンシュタイン"というモチーフが、やっぱりみんな好きじゃないですか(?)

かなり期待して行ったのですが、本当に本当に好みで、年明け2月に見たのに今年一番好きなんじゃないかと思うくらいに大好きでした…。

ビクター・フランケンシュタイン博士とアンリ・デュプレという二人の青年の物語なのですが。

本当に…愛憎と寂しさがすごくて…あの退廃的な空気に馬鹿みたいに難しそうで笑っちゃうくらい素敵なナンバーと耽美な世界観…。

自分の研究のためには首が欲しい。アンリに死んで欲しくない。首が欲しい。のあの狂気。

ぼくは君の夢のために死ぬ。幸せだよ。君の夢を諦めるな。とビクターに歌い、処刑台に向かいながら泣くアンリと、親友が罪を被って死んでしまう(だけど、死ねばその新鮮な首が手にはいる。首が欲しい)っていう苦悩のビクター。あの場面の狂気すごい陰惨で複雑で大好き…。

私は、最後の怪物の「これが俺の復習だ。ビクター」は、アンリを含むもののように感じた派でした。とても柔らかで優しく発声されるので…。

怪物の中で、例えばアンリを少しずつ取り戻していったとしたら、最後のあのシーンはもしかして心中なのかもな。

加藤和樹さんのアンリは包容力と慈愛。中川晃教さんのビクターは純粋な小さな子供だった。

中川さんのビクターは、創造主になりたかったというか、自分の研究を通して、誰かに自分を見てほしかっただけなんだよね…(モンペ)

この作品、キャストの組み合わせによって、かなり解釈が違った様子なので…はぁ…見たかったなぁ…。

濱田めぐみさんは薄幸のお姉様がめちゃくちゃ似合う。

 

みんな好きだよ。再演があれば絶対にみんな一緒に見に行こうね…見に行ってください…。

 

 

 2.TWENTIETH TRIANGLE TOUR 戸惑いの惑星

V6の上の3人20th Centuryの三人芝居。

トニセンは、それでも定期的に三人で何かやろうぜ!って行動に移すから、本当に仲が良いのだろだろうなぁと思って嬉しくなる!

あのキラキラ男性アイドル事務所、ジャニーズのタレントが創る小劇場的演劇だったという印象です。

冒頭、坂本、長野、井ノ原として舞台に上がって雑談なんかをしていた人たちが、会話の流れとともに、三池、由利、長谷川になるんだけど(?)


いの「俺がいのっちだろ!」
さか「いや、俺がいのっちだ!」
なが「おれがいのっちだ!」
いの「じゃあオレはだれなんだよ!」
三池「はせっち。」
由利「長谷川だろ。」

 

…いのっちは、いのっちじゃなくてはせっちだったのか?

こわい。これはやばいやつだ!!!と思いました…

井ノ原快彦さん演じる長谷川くんが、自分と他人の境界を曖昧にして、どんどん自分が誰かわからなくなる病気にかかっていて、その長谷川くんに、お前が誰なのか、俺たちは「知ってるよ。」って笑う坂本昌行さん演じる三池さんと、長野博さん演じる由利さん。

長谷川くんが何を失ったとしても、自分という人間のの輪郭が、三池さんと由利さんの間で少しでも再構築されればいいと、私は思ってるんだよ…。

 

この3つの魂が、坂本、長野、井ノ原で巡り逢うまでに、何回どんな形で出会い、別れたのか…とかいうようなことを、三池、由利、長谷川に思いました…。

カミセンは宇宙と思ってたけどトニセンは宇宙の外…

 

一番年下の井ノ原が12歳の少年のときから40歳を超える今まで一緒にやってきたトニセンが見せてくれるには、あまりにも興味深い内容すぎました。

音楽劇ということで、劇中に何曲か歌唱シーンがあり、それがほぼトニセンの既存曲というのも面白かったし、三人がそれぞれ金管楽器の演奏も披露してくれて、見どころたくさんでした!

2月に円盤出ます。よろしくお願いします。

 

 

3.ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

 私は「ロミオとジュリエット」という戯曲が好きなので、もう好きにきまってる…。

でも、思えばちゃんと舞台でロミオとジュリエットを見るのは始めてだったんだなこれが!

古川雄大さんロミオ/生田絵梨花さんジュリエット/矢崎広さんベンヴォリオ/小野賢章さんマーキューシオ/渡辺大輔さんティボルト/宮尾俊太郎さん死の回を見ました。

荒廃した世界観で、時代考証は無視の近未来的ロミオとジュリエットでしたが、モンタギュー、キャピュレット両家の若者は、街を二分する不良チームという感じですごく好みでした!

 

ロミオとジュリエットという戯曲において、私はもともとロミオとベンヴォーリオとマーキューシオの3人の関係がすごく好きなんですけど、2017年版ロミオ&ジュリエットの世界観は、元の戯曲より更にその3人の関係性を見易い潤色のされ方だったのかなぁ。

不良チームモンタギューのヘッドのマーキューシオ!キャピュレットのティボルト!っていう見せ方が、彼らの世代の何代も前から争ってきたという両家の歴史と、荒廃した世界観で強調されていたように感じました。

まだギリギリ子供の彼らが、生まれた時から背負わさた恨み憎しみと色んな形で戦う話だったのかなと。
だからマーキューシオは死に際に、ロミオにジュリエットを愛し抜け、全身全霊で。って言うんだ。
ロミオとジュリエットの愛は、美しい抵抗だったんじゃないかな。

古川ロミオのあの常時「地面から3㎜浮いてる感」すごい得難い空気感…。
恋をする前の糸の切れた凧みたいな浮遊感、ジュリエットを知ってからの恋の翼の効力と…
あれはベンヴォーリオも心配になって捜索しちゃうわ!一斉メールでロミオを捜せアナウンス入れるわ!って思いました。

いろいろなジャンルから集まった若手のキャストのパワーが爆発していてすごくよかった!

 

  

4.舞台「ドラえもん のび太とアニマル惑星」

 めちゃくちゃすてきな演劇体験で、幼少期に見たかったなぁと強く思いました。

もちろん大人になった今見ても楽しかったですが!

鴻上尚史さんの演出で再演舞台ということで、何となく勝手に、文学的な感じになるのかなと思っていたら、全然めちゃくちゃ子供さんに向けたショー的要素もある純粋な「ドラえもん」の世界でした!

歌ありダンスあり、パペットなどのクラシックなスタイルや、プロジェクションマッピング等の新しい表現方々、前説には客席の子供のたちを参加させて、「体験

 」の要素もありました。すごく豪華!

前説で「舞台の上に上がりたい子、誰でも上がっておいでー!後悔のないようにな!!」って言われるとあっというまに20人ちょいのこども達が舞台上に集合するという…ちびっ子はみんな積極的で気持ちよかったです。

そういえばこの時、機材の不具合とかで開演がわりと押したんですが、客席から普通に鴻上さんが舞台に上がって行って、ごめんね~ちょっと休憩してて!って言ったの。おもしろかった。

 

老若男女楽しそうなことはすごいことだ…ドラちゃんはすごい。国民的スター。

あんなにお子さんがたくさんいるのはじめてだったし、幅広い世代にわかりやすいすてきな演劇体験の空間だったと思うのですが、席は悲しいかなかなり空いていました。

2.5次元界隈で著名な小越勇輝さんや、乃木坂46樋口日奈さん、演劇界で名の通った演出家の鴻上さん、そしてビッグネームすぎるビッグネーム「ドラえもん」でもこうなら、やっぱり演劇を見に来る人口はそう多くないのだろうなぁと思いました。

小越さんや樋口さんのファンが見たいものではなかったのかもしれないし、でも、ファンだけに見てほしかったわけじゃないだろうなぁと伝わってくるから、子供がが喜び、真剣に観劇してるあの空間は大正解でもあるのだろうな。

 

 

5.℃-ute ラストコンサート in さいたまスーパーアリーナ ~Thank you team℃-ute

ああ、飛んで行ってしまったよ…。

私は、年齢、恋愛、結婚、出産等に左右されず、アイドルが末永く笑って活動できる未来を本気で願ってるので、℃-uteはもしかしたらそういう女性アイドルとして走って行ってくれるんじゃないかなと、10周年を越えたくらいから思っていたのですが、まだまだ土壌がそういう市場ではないのだなぁと思いました。

ファンも、もしかしたらアイドルも、まだその先を望んでないのかもしれませんけど。アイドルって難しい。

個人的には仕事が修羅場の時期でしたので、ライブビューイング…行けてよかった。

印象的には、解散コンサートというよりは「夢の横浜アリーナコンサート」という感じで、とても爽やかさがありました。

夢を叶えて羽ばたいていった。

萩原舞さん以外は同じ事務所に残って、芸能活動を続けてくれているので、SNSもあるし、まだまだ一緒にいるところを見られるのはありがたい。

 

20歳そこそこで10周年で、あんなにバキバキに歌って踊って美しいグループ(脱退・卒業はあっても増員はなしで)なんてこの先なかなか出てこないよ。Berryz工房℃-uteがアイドル史に残したものは大きい。

「幕が開く」「さあ歌い散れ 心燃やし尽くせ」とオープニングで歌わせ、「いってきます」と最後に歌わせるつんくさんの親心…℃-uteのみんなのこれからの人生が今よりもっと幸せでありますように!

 

  

6.ピースピット2017年本公演『グランギニョル

これはやばい。

 2015年、ハロー!プロジェクトの女の子たちが出演した本シリーズ2作目の「LILIUMー少女純血歌劇ー」の評判がえげつないほどに良いのを知って、まだチケットが残ってたので行こうとしたのですが、仕事がどうにもならなくて断念しまして…その腹いせに(?)LILIUMのDVDが出たときにシリーズ1作目のTRUMPと一緒に買ってしまいましたらめちゃくちゃ好きで困った。

でもシリーズ3作目のSPECTERも見送らなきゃいけなくて……ようやくグランギニョルで生TRUMPシリーズ!

LILIUMに出演していた元スマイレージ(アンジュルム)の田村芽実さんの、アイドル卒業&事務所移籍後、間もないお仕事で絶対に見たかったので、めいめいFC(の前身)でチケットをご用意してもらえて嬉しかった…!住所の登録間違えて事務局の方にはめちゃくちゃご迷惑をおかけしました…。

 

今のところグランギニョルが一番好きかもしれない……(SPECTERは見てないのですが)

貴族による貴族のための~というキャッチでしたが、そう、貴族…。前作までとは違い、繭期の少年少女ではなく、爵位を継いだ大人のヴァンプが主人公なのである…。

繭期というある種の整理現象によって不安定な子供たちが引き起こす惨劇悲劇ではない。子供ができるような年齢の貴族が謎解きしてくれるのめっちゃ好み。

しっかりと自分の意志があり、戦える大人が主人公で、ライバルで親友もそうだったが本当に好み。

前作より過去のお話になるので、前作を把握しているとより凄惨さが増します。

 

この物語の業を一身に背負った赤子のウルを、ダリが自分の血の繋がる子供としてを育てていった終わりの物語がTRUMPなんだから本当につらい。
トランプに捧げられたグランギニョルはクラウスにちっとも影響を与えなかったということになるから。
あんな風に終わってしまったウルをダリはどんな気持ちで弔ったのだろうか。

終盤の、ダリの血を吐くような、ウルに贈る「負けるな」で泣きそうになった…。

ウルにとって二人の父親からの「絶望しろ」と「負けるな」という言葉は、赤ちゃんのときから強烈に体を支配していて、その相反する思いは、死ぬのが怖いと泣いたウルを平等に苦しめていたのだろうかとか。

 

でも春林っていうポジティブダンピール(比較的長命、でもわかんないもんね?春林さんもいつどうなるか)を見てしまったダリは、ウルの未来に希望を見てもいいのかな、と思っちゃうよね思っちゃうよ……。

えーと、でもヨハネスにかかっていたダミアン(ウル)のイニシアチブはダミアンの死とともに解けたとも言われてるから、ウルの方も無効なのでは?とも思う…?

ただ、でも呪いとイニシアチブはちょっと違う?
ダミアン(ウル)の呪いとダリの祈りは、イニシアチブという意味では無効かもしれないけど、強い思いはきっとウルにきっと残ったわけで。

でも結局、どんな巻く引きだろうと、ウルはウルの運命に自分で立ち向かったんだよ。

また、ライバル役のゲルハルトが、苦しいくらいにダリを求めるのは自分に足りない部分を補うためであり、ダリの足りない部分を確認して安心するためなのかなと思いました。
物語中、ゲルハルトが守れたものってダリだけなんだよね多分。他はほとんど失ってしまった。ゲルハルトは息子のアンジェリコには一線引いていたし。

 

田村芽実さん演じるキキが仲間のオズ(予知能力者)に、「ぼくは行けないけど、君は逃げて。遠い未来にきれいな花畑が見えるよ」みたいなことを言われる別離の場面、BGMがLILIUMで田村さんが演じたマリーゴールドなソロナンバー「もう泣かないと決めた」なのは、狙われ過ぎだけどチョロいので泣く。

オズの見た遠い未来の花畑の話は、グランギニョルの中では希望のように温かく描かれるのに、マリーゴールドの幕引きもまた凄惨なのだよなあ。

 

そういえば、グランギニョルに黒猫役で出演されている菊池祐太さんは、TRUMP初演でソフィ/ウルを演じられた方だそうですが、グランギニョル劇中では黒猫が殺害されたその次の場面でウルが産声を上げるんですよね。因果か…。

TRUMPは2009年関西小劇場で初演なんですが、その時期その場所というのが、めちゃくちゃ身近な場所だったので、もしかしてTRUMPシリーズ初演のチラシくらいは見たことがあったのかもな…。菊池祐太さんのお芝居も、TRUMPではないのですが拝見したこともありましたし…。

というようなこともあり、TRUMPシリーズには勝手に縁を感じています。

このシリーズが完結するころの公演が、どうか、フェスティバルホールで生オケで開催されますように!!

末満健一さんは名前で集客する演出家になってほしい!!

 

 

7.デスノート THE MUSICAL

初演を見逃したので、念願の観劇でした!

柿澤勇人さんの月!また、大阪公演はリューク役の石井一孝さんが休演されたので、俵和也さんのリュークを見てきましたー!

小池徹平さんの出演しているミュージカルがとにかく見たかったし、フランク・ワイルドホーンさんが曲を書いているとか最高じゃないか?

柿澤さんのミュージカルは始めてだったのですが、フランケンシュタインのプロモーション映像などで見た限り、お声がめちゃくちゃ好き!と思っていた期待していた通り声がめっちゃ好きでしたね…。カーテンコールではける時に、「っしゃー終わったー」みたいな感じで肩を回していたのがめちゃくちゃ面白かった。のびのびふてぶてしていて最高。

小池徹平さんはLのあの猫背な姿勢のまま、歌っているのがすごい…ストッと段差から下に降りるときにまったく声がぶれずに歌っているのがすごい…

てっぺーちゃんのミュージカルがもっと見たい……

 

舞台装置がシンプルで、ライティングも比較的暗め?で、なんとなく前衛的…コンテンポラリー…?でかっこよかった。純日本製という雰囲気ではなくて。

総合的に、あの漫画のデスノートのミュージカル化、大成功じゃないの?と思いました。

 

おもしろかったのが、スマホさんがすごくかしこいのでGmailで登録してるプレイガイドでとったチケットから、Googleカレンダーにきっちり予定を入れてきてくれる上に、Googleマップにも反映されていて、地図上に「デスノート」って書かれてて笑ってしまった。

道にデスノート落ちてた。

 

 

8.V6 LIVE TOUR 2017 The ONES

最高だよV6。言葉がない…。

前回のコンサート(2015年)は、20周年のアニバコンだったので、やっぱりいつものコンサートとは少し雰囲気が違って、特別でした。

なので、2013年のOMGコン以来の普通のV6のコンサート。

これこれ~~!!という興奮がありました…。

今回もアルバムが本当によかったので(アルバムについては「The ONES感想」)なんかめちゃくちゃ良いものを見たな……記憶はない。

 

そういえば、FC枠だったのですが、立見でした!

立見は500番まで出てた。

すごい、V6、売れてる?

 

 

 

9.スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース

こちらの記事をご覧くださーい!

スーパー歌舞伎のⅡ『ワンピース』麦わらの挑戦観劇に寄せて~伝統芸能の未来~

 

4月の大阪公演も楽しみです!!!

 

 

10.すべての四月のために

FC枠含め、全然チケットがとれなくて諦めようとしていたのですが奇跡的に観劇が叶いました!

ここ20年くらい担当しているというか、すでに神さまのように思っている森田剛さんの出演作は絶対に見たかったので、チケットがとれた時はちょっと手が震えたし泣きたかったくらい。

 

私はもう、森田くんが好きなのであまり冷静に作品を見られてないとは思うのですが、すごくいいお芝居を見たなぁと思いました(月並み)

戦中、日本の支配下にある朝鮮を舞台としているので、当然、ウルトラハッピー↑↑というような内容ではないのですが、日常には笑顔がたくさんあり、幸福であろうとする家族の物語でした。

寂しいだけでも悲しいだけでも生きてはいけないし、生きていたくても死ななきゃいけない人がいる。戦争の中にもいつも毎日、生活があるのだなあ。

劇中、仲間と志をともにし、銃殺されてしまう春子ちゃんが、最後に真っ白のワンピースを着て花吹雪の中で笑っているのを見て涙腺が死ぬかと思いました…。

春子ちゃんが好きだな…。お母さまも四姉妹もそれぞれにめちゃくちゃ魅力的な女の子でした。

あとそうだ、そうだ。HiGH&LOWにハマった後だったので稲葉友さんのお芝居が舞台で見れて良かった!森田くんにもなついてくれているようで…いなばゆーちゃんありがとう。

森田剛さんはごく普通にその場所に存在していてすごいと思った。

 

"春は梅桃桜で一杯
レンギョウで一杯
躑躅で一杯
夏は朝顔で一杯
昼顔で一杯
夕顔で一杯
秋は芒紅葉名月で一杯
月が出なくても一杯
冬は 雪見で一杯
そんで またまた春が来て
乾杯"

 

春子ちゃん。泣いちゃう。

 

ところで観劇後、ロビーで中村勘九郎さんとすれ違いましたことをご報告いたします。

 

 

11.ミュージカル刀剣乱舞 真剣乱舞祭2017

今年も刀剣男士たちはかわいかった!!

加州清光のソロコンには行けなかったので、1年ぶりの加州くんだった…。やっぱり加州くんが好き…。

小越勇輝さんの堀川国広と佐藤流司くんの加州清光による「美しい悲劇」によるダメージが大きかった真剣乱舞祭2016。

黒羽麻璃央くんの三日月宗近と佐藤流司くんの加州清光による「美しい悲劇」によるダメージが大きかった真剣乱舞祭2017。三日月宗近と加州清光の美しい悲劇…うっ…じじいの押し潰した嘆きと加州くんの迸る苦しみよ…刀ミュのダブルセンター…美しい悲劇のデュエットにしても、決して支え合わない感じ、預け合わない感じがめっちゃいい…刀ミュをはじめた三条with加州くんというチームの中心を任された二人。

三条with加州くんのアイドルこなれ感がすごい。
あの本丸は内番メニューにレッスンあるし、出陣項目にステージあるのが日常。

 

総勢16振り+人間なのですごく賑やかでお祭り感アップ。

ミュージカルのシリーズで共演していない刀たちが、自然に一緒にいて、ああ、この本丸はみんな仲が良いんだなぁと和みました!

曲名が全然わからないんですが、今剣ちゃんと岩融がメインのわちゃわちゃした歌がかわいかったなぁ。

あと、人間の皆さま、特に源氏の方々と新撰組が、年一で会う親戚みたいになっていて笑ってしまった。「久しぶりですな~義経さん!」「お元気でしたかー?新撰組のみなさーん!」みたいな。

二人の竹千代は花丸百点満点かわいい!

本公演(つわものどもがゆめのあと)をこなしながら、真剣乱舞祭用にも曲を覚えまくったであろう、膝丸(高野洸さん)と髭切(三浦宏規くん)のポテンシャルの高さには拍手!!

安定と堀川くんが欠席だったのが寂しい。

新撰組with蜂須賀くんは、カミセンがスキルメンだから、安定と堀川くんが抜けるとめちゃくちゃ手に汗握るというか…曲のリズムもとりにくいのか、加州くんも走るからみんな走っちゃうしもうめっちゃなんかさみしかった…。

石切丸と青江と大倶利伽羅くんのバランスやっぱり好きだなぁ…KAT-TUNって感じ…きれいなお兄様たち…。

青江のことを掬ってくれる物語で後味がよろしい。

 

しかし、人見知りでシャイな大倶利伽羅くんの腕を掴んでぶんぶん振りながら「ほら、ばいばーいって。」ってする加州くんほんとできた子!!!

かまってちゃんな刀ミュ本丸の加州くんが大倶利伽羅くんを構い倒したらぶフェス2017!

どうもありがとうございました。

来年も待ってます!

 

 

12.髑髏城の七人season花鳥風月

 本当にありがとう劇団☆新感線さん…。

「客席が360°回転する劇場が豊洲にできる」というニュースを見たときから、楽しそうだなあ、新しい劇場を体験してみたいなあと思っていたのですが、柿落しが新感線→1年超えのロングラン公演を花・鳥・風・月のシーズンに分け、キャストを変え、脚本をアレンジして走る→え、どっかのタイミングで絶対に見たい。むしろ田剛くんワンチャンあります!?と、いうような感じで、season花が始まる半年くらい前から、season極のキャストが発表されるまで、森田剛くんワンチャンと叫び続けた2017年でした。

本当にワクワクした1年だった…。

 

新感線初のライブビューイングも開催されたので、花・鳥・風と映画館で拝見し、2018年1月現在上演中のseason月〈上弦の月/下弦の月〉は年末に現地でどちらも見てきましたー!!

本当に頭が悪いので、下弦のマチネを見たあとその夜にゲキシネでワカドクロを見ました(どちらも初見)。頭パンクして具合を悪くしました。

現地で見るのでライブビューイングは我慢しようと思っていたのですが、全然我慢できなくて結局ライブビューイングも上弦・下弦ともに見ました…。

 

押しが出演しているとかじゃないのですが本当にめちゃくちゃ演目が好きなんでしょうね髑髏城の七人…。

私は花ドクロが髑髏城初見なのですが、登場人物の人生が急に一挙に交差したあの一瞬の、全員に見せ場がある群像劇で、生き残った人の生き様を見せてくれている作品だとと思った…。

でも花鳥風月を順番に見てからワカドクロを見るとあのすさまじい死臭に興奮せざるを得ない部分もあり…。

髑髏城すごい。いつ見てもお約束は楽しくて痺れるほどかっこよくて涙が出る、そんな古典演目のようでありながら、いつでも新作みたいな新鮮さ。

 

「推しに出演してほしい。押しが出演しているオタクうらやましい。押しに無界屋蘭兵衛を演じてほしい。でも森田剛くんワンチャンって言い続けたけど森田くんは蘭兵衛じゃないし、蘭兵衛を演じてほしい押しは不在。」みたいな複雑な心境です。

森田くんは今のところ天魔王でおねしゃす。演技プランによっては、早乙女天魔王並みにかわいそう守りたいってなると思う(?)

 

花鳥風月それぞれの印象や役者さんのことなど、別の記事でちゃんとまとめてまとめておきたいとは思っています…。

とにかくみんな見てくれ!!見てくれ~~!!かっこよくて泣くから~~~~!!!

 

 

番外.HiGH&LOW

これは、全然観劇とは関係ないのですが、2017年にハマったものとして書いておきたかったので書きます!

HiGH&LOWを見るきっかけは上記「髑髏城の七人」のseason鳥公演のライブビューイング

 無界屋蘭兵衛演じる早乙女太一さんをむちゃくちゃ好きになってしまい→Wikipediaでプロフィールを調べる→"所属:LDH"→ハイロー出てるんじゃねーの!?→出てるわー!出てるわー見よう。

という流れでその時に公開中だった「HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY」を見た結果、ハマりました。

(なお、ザム2に早乙女太一さんの活躍シーンはないと言っても過言ではない)

 HiGH&LOWのことは、2015年のドラマ放送直前に開催されていた三代目J Soul Brothersのコンサートに行った際に、会場内でスポットが流れまくっていたので知って、3次元界隈で耳にするようになっていたので常々気になっていました!

また、またまた髑髏城なんですけどseason月の下弦に出演している廣瀬智紀さんもHiGH&LOWに出演されているんですよね。私は廣瀬さんのことも好き、なので。早乙女さんも廣瀬さんも見れるならハイロー見るわ!(早乙女さんが上弦で廣瀬さんが下弦なら両方見るわ!!)

 

「俺たちがかっこいいと思うもの、やりたいことを実写の漫画で描いた」っていうイメージです。

本当に無茶苦茶で隙はいっぱいあるんだろうけど、雑ではなくて、めちゃくちゃ愚直にかっこいいと思うことを提示してくれていて、それがLove Dream Happinessだから拍手。

人間ならば正しく生きるべき。と言える心の真っ直ぐさ。少年漫画だ。生身の人間で描かれた少年漫画。

 

勢いでだいぶLDHの方々にも興味を持ってしまった…がんちゃんさんの映画楽しみにしています…。

 

ハイローシリーズはまだまだ続くのかな?楽しみです!! 

 

 

2017年、「森田剛髑髏城ワンチャン」は叶わなかったので、2018年は「岡田准一ハイローワンチャンある。」と言い続けたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

以下記録

観劇などまとめ2017

1月

2月

3月

  • 宝塚星組公演「スカーレットピンパーネル」3/14
  • QUARTET NIGHT LIVEエボリューション 2017(LV)3/12

4月

5月

6月

7月

8月

9月

  • V6 LIVE TOUR 2017 The ONES 9/9
  • ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」進化の夏 9/22

10月

12月

 

あとシネマ歌舞伎阿弖流為ゲキシネでワカドクロ、小劇場、文楽など少々。ハイローザム3の舞台挨拶ライビュも見た…!

スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』麦わらの挑戦観劇に寄せて~伝統芸能の未来~

すごく高尚な文章が始まりそうですが、全然そんなことありません!!
最終的にサンジくん最高!!!というパッションを叫んで終わることを予言します。

 

座長の四代目市川猿之助さんが上演中の事故で怪我をし、休演されているというニュースは新聞やワイドショーでも取り上げられ、多くの人の耳に届いていることだと思います。

スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』(以下ワンピース歌舞伎と表記します)は2015年秋に東京・新橋演舞場で初日を迎え、その後2016年に入り大阪・松竹座、福岡・博多座と地方公演も成功させ、その秋には映画館で歌舞伎が見られるシネマ歌舞伎でも上映されました。そして2017年10月6日(金)から待望の再演の幕が開いたところです。(2018年春には松竹座と御園座(名古屋)での公演も予定)
幕が開いてわずか4日目、そんなタイミングで座長であり、主役のルフィとハンコックの2役を演じる看板役者猿之助さんの休演が余儀なくされたワンピース歌舞伎が、主役の「休演」で済んでいるのは本当にすごいことだと思います。「中止」の決定が出ても全然おかしくない状況です。


私が猿之助さんの怪我のことを知ったのは新幹線の中でした。隣に座っていた友達が車内の電光掲示板に流れてくるニュースを見て、教えてくれたのです。ぽかんとしている私の代わりにネットニュースなども友達が見てくれて、骨折・重傷などのワードが出てくるに連れてもう確信に近い気持ちでした。


「明日から、尾上右近さんがルフィをやるんだ…」


他でもなくワンピース歌舞伎を観劇するために上京していたその帰り道のことでした。

 

既に色んなところで記事になっているのでご存知の方が多いと思いますが、今回のワンピース歌舞伎再演は、猿之助さんがルフィ/ハンコックを演じる本公演の他に3日に1回くらいのペースで『特別マチネ麦わらの挑戦』と銘打って、20代の歌舞伎役者をフィーチャーした若手公演が企画されていました。

その若手公演でルフィ/ハンコック役に抜擢され、10月8日(日)に若手公演初日を終えていた尾上右近さんが、猿之助さんの代役として本公演でもルフィ/ハンコックを演じることになったのです。

ちなみに、右近さんが本公演で務める予定だった、マルコは、サンジ/イナズマ役の中村隼人さん、サディちゃんはナミ/サンダーソニア役の坂東新悟さんが、若手公演で猿之助さんが務めるシャンクスは本公演同様、エース役の平岳大さんが演じられることになりました。(本公演と若手公演の配役が実質同じとなったため、チケット料金の違いは、差額を払い戻すかたちで対応されています)


座長が「休演」で、11月末まで新橋演舞場でのワンピース歌舞伎は続いている。何回も言いますけど、これは本当にすごいことだと思います。噂によると、猿之助さんは東京公演千秋楽までには戻るつもりらしく、払い戻しもその日の公演以降は対応されていないのだとか。猿之助さんは、若手公演では3幕終盤に出てくるシャンクスのみの配役だったので、そのくらいなら…と思っておられるのだろうか。全治6か月の開放骨折含む計3か所骨折と聞いたが大丈夫なのか。絶対に無理をしないでほしい。

 

話を戻しますが、私が観劇したのは10月8日(土)のマチネ公演で、今のところ猿之助さんがいる状態での、ただ一度の上演となった、本来の若手公演です。ただ一回の猿之助さんのシャンクスの目撃者になってしましました。
でも、だから、猿之助さんの怪我のニュースの後、すぐに「明日から右近さんがやるんだ…」と思えたように感じます。

 

 

だって、もう本当に、若手公演最高に良かったんで!!!!!!!

 

 

私は、初演松竹座を観劇した、サンジくん贔屓、東の海からのワンピースおたくで、さらにナマモノ、2.5次元大好きおたくなので、ワンピースが歌舞伎になると聞いたときは「さすが国民的大人気漫画ワンピースはスケールが違うな…」と思いましたし、既に東京タワーショーやUSJでのプレミアムショーでも2.5次元的な攻め方をしているジャンルで、今さら普通に舞台化はないだろうと思っていたので、すごい角度から殴ってきてくれて嬉しかったです。

また、歌舞伎の世界はほぼ初心者で、これを機に見られるという期待感もあり、絶対見に行くぞ!と決めていました。


これがまた期待通りにめちゃくちゃおもしろくって。とにかくド派手でお金と才能とパワーを詰め込んだ最高のショーでした。ワンピースという物語にも絶対的でわかりやすい型があり、歌舞伎という芸能にも絶対的な型がある。二つの絶対的な要素の強さがあって、どちらかに取り込まれないスーパーお子様ランチみたいな興業でした。
その時はお一人さま観劇みたいなものだったので、消化不良で秋にシネマ歌舞伎になるって聞いたときには身内友人を誘って見てもらいましたよ…。

 

再演に際して、若手公演があるなら見たい。と思ったのは、やっぱり初演の若手の活躍がすさまじく、その方達がフィーチャーされる配役だったからなんですが、そもそも、ここまで若手に見せ場をやらせようと思った猿之助さんがすごい。それに応えた若手がすごい。若手の成果を持って彼らに中心を任せた公演をやろうと思った猿之助さんがすごい…。

 

若手公演主役の尾上右近さんは、初演松竹座から白ひげ海賊団のマルコと、大阪からの追加キャラクター監獄インペルダウンの看守サディちゃん役でワンピース歌舞伎に参加されたのですが(地方公演から新キャラを追加するという発想とやっちゃえるパワーがすごい)、サディちゃんはめちゃくちゃ妖艶でかわいいし、マルコは本当にかっこよかったんですよ…。3階席から颯爽と宙を舞って降り立つキラキラの羽根で飾られた青い鳥…。
お目当てのサンジくんは事前公開されたビジュアルからもうかっこよすぎて、中村隼人さん…すぐに名前を覚えてしまいました…。ジャニオタにはすぐにわかってもらえると思うのですが93年生まれです。よろしくご確認ください。(堀越学園華の93年組で検索してください)とにかく隼人サンジくん、若い。二幕ではイナズマを演じているのですが、イナズマもすごい、キラキラしている…水を被ってもオーラがキラキラしている。
初演時、話題沸騰でした坂東巳之助さん演じるボン・クレーことボンちゃん。ボンちゃんは、ワンピース歌舞伎でおそらく一番愛されるキャラクターとなったと思います。坂東巳之助さんはご本人が大のワンピースファンということで、稽古場で「わからないことがあったら全部みっくん(巳之助さんの愛称)に聞く」と言われていました。そんな巳之助さんが作りこんできたボンちゃんは、あんまり使わない言葉なんですがすごい「再現率」でした…。1幕ゾロでドンと構えた麦わらの一味の殿を、2幕ボンちゃんはキュートで粋な両性類を、3幕スクアードでは白ひげのオヤジを立てたチンピラを。歌舞伎役者すごい。


初演で目立つ役目を務めた顔ぶれに、もっと挑戦させよう!と用意された若手公演。見ない手はない…。


松竹座で若手公演があるのかわからないし、加州清光as佐藤流司くんの単騎出陣という名のソロコンも見たいから、同日に友達も東京にいるって言うから、若手公演を見に東京に行けばいいじゃん?!と思い切りよくチケットをとった私ありがとう。(加州くんのソロコンは当たらなかったです…さすが2.5次元でてっぺん取りたいと言った男…一人で10日間16公演立見まで出してかっこいい)

 

本当に若手公演良かったので…みんな見に行ってください…座長の不在は本当に残念なのですが、損はさせません、全然損しません。

最後のカーテンコールが最高です。
休憩入れて4時間ちょっと、あのカーテンコールで締める爽快感。
私が見た時のカーテンコールは、最初シャンクスの猿之助さんが舞台中央に、そのあとアンサンブル(というのでしょうか?)~メインの順番で、最後に下手袖からナミさん、ルフィ、ゾロ、サンジくんが舞台中央に駆け出して来るんですよ…。あのきらめきに涙腺崩壊。そのあと、4人は下手に寄って、猿之助さんを真ん中にして緞帳が下りる…。多分今は、4人が中央のまま緞帳が下りるのだと思いますが、どうなのでしょう。
ルフィは尾上右近さん、ゾロは坂東巳之助さん、サンジくんは中村隼人さん、ナミさんは再演から参加された坂東新悟さんと、全員20代、歌舞伎界の次世代を担う若者たちです。
新悟さんが新たにナミさん達として加わってくれたことによって、少年漫画ワンピースの世界にフィットする若者の比重が増して、再演をパワーアップさせてくれたのかな。

 

若手の話ばかりをしてしまいましたが、脇を固める子役~ベテランの歌舞伎役者、客演役者は文句なくかわいくかっこいいので安心してください。
チョッパー役の市川右近くんと市川猿くん。文句なくかわいい。正直、お話的にはそんなに重要ではない、歌舞伎っぽさの部分で投入されてると思うんですが、そんなことはどうでもよくなるくらいかわいい。優勝。
イワンコフ/センゴクの浅野さんも演技の幅がすごいし、エース/シャンクスの平さんはめっちゃ渋くて、三幕の赤犬との決闘はアクションの方々含めて素晴らしいの一言ですし、市瀬さん(獄寺くん(アニメ)/イルカ先生(ナルステ)の方です!さすが殺陣師の動き…)青キジの吹雪ワイヤーアクションすごすぎですし、白ひげのオヤジやジンベエさんの安定感、白髭海賊団の隊長たちが並んだときの圧力など…。

そして舞台装置や特効、照明、衣裳などもとにかく豪華。二幕インペルダウンの滝(本水)を使った立ち回りは圧巻です。まあ、見どころしかないんで。
とにかく出てくる人たちがかっこいいので、思う存分拍手して、タンバリンを叩いて、泣いて来てください。
 
しかし、ワンピース歌舞伎が上演されていることを、猿之助さん休演のニュースで知った人がたくさんいるという事実。人気公演で再演なのに、今、初めてその公演の存在を知った人がたくさんいるという現実は、演劇・伝統芸能というジャンルが一般的ではなくて、いかに観劇に対してハードルを高く感じる人が多いか、ということが伺い知れる状況であるように思いました。
2.5次元だろうがミュージカルだろうが新感線だろうが、観劇する人としない人では根本的に好みが違うのだと思う部分もありますが、色々な文化芸術やエンタメが続いていくためにはファンがいなくちゃ成り立たない。極端に言えば何もかも、求める人がいないなら、ないも同じ。

 

舞台芸術の中でも伝統芸能と呼ばれるジャンルのものは殊更、歴史を背負っているだけに後継者だけでなく鑑賞者を育てていかなければという意識があるのかなと感じていて、歌舞伎界は特にその意識が強いと思う。
ワンピース歌舞伎もそうですが、そもそも”スーパー歌舞伎”というものがそうだし、『あらしのよるに』を歌舞伎化したり、現代演劇人を脚本・演出に呼んだり、ニコニコ超会議で上演されている初音ミクとのコラボ『超歌舞伎』も挑戦的。また、役者が積極的にテレビやドラマ・映画等の他のジャンルで活動しているのも一つの宣伝であり、歌舞伎へと鑑賞者を導くための仕掛けだと思います。。


江戸時代から続いてきた伝統芸能が、今から100年後、200年後どうなっているかなんてわからないけど、今まさに、歴史の途中の真っただ中にいる意識と、継承していく覚悟があるとか、そういう風に勝手に思ってしまう。
一つわかることは、ちゃんと歌舞伎界の人は歌舞伎が好きで、おもしろくて、めちゃくちゃかっこいいって思いながら、歴史と伝統の上に新しい未来を創っていこうとしているのだと。

そういう気概が粋でかっこいい。


だから、歌舞伎を新しいファン層に見てもらおうと、若手に挑戦させて成長してもらおうと、ワンピースというタイトルに挑戦し、若手に挑戦させた猿之助さんが創ったスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』の公演が、止まることなく走り続けていることがとんでもなく眩しく感じてしまうのです。

 

願わくは、50年後、100年後、ワンピースが歌舞伎の常連演目、そして古典演目になっていきますように。

 

思ったよりも壮大な感じで締めてしまいましたが、歌舞伎のサンジくんめちゃくちゃかっこいいんで!スーツの上から羽織ってる衣裳がもこもこで最高なんで!!!原作ではもうあまり見ることのない19歳サンジくんにときめくし、サニー号に一味が集合しているだけで泣いちゃうんで!!

サンジくん早く帰って来て(原作)

V6 13thアルバム『The ONES』感想

V6の4年半ぶりのオリジナルアルバムの感想です!

 

さっそく始めたいところなのですが、『The ONES』の話をする前に、10周年以降のV6について少し話をさせてください。
度々twitterなどでも呟いているのですが、私はV6の10周年以降の仕事ぶりがすごくすきです。
メンバーの年齢・経験差や人気の差、また、下積み時代を一緒に過ごしていない“即席グループ”のような形でデビューしたこと等、色々な要因があって、そんなに長く続かないだろうと言われていたV6。いまだに不仲・解散報道が年中行事みたいなV6。
それでもなんとか走ってきて、迎えた10周年。
以降のV6メンバーの仕事は、10周年以前よりもずっと本人たちの努力と意識が必要とされたのだろうなぁという風に感じます。
10年まではグループとしての人気と若さと勢いで達成し、10年からは個々のパワーアップと実績の積み重ね。という感じかな。
10周年以降、それまで培ったものを肥やしに、V6メンバー個々が得意分野を鍛え直して強力な武器に磨き上げたことは、NHKで朝の顔をやっている井ノ原さんや、アカデミー賞を受賞した岡田さんを筆頭に実績が語っているのではないでしょうか。
個々がスキルアップすることによってV6でいる時間を守り、V6を進化させ続けてきてくれた。
それは、V6の活動にもよく表れていると思います。

デビュー10周年を迎えた2005年。
コンサート、映画、CDリリース、それに伴うメディア露出など、信じられないくらい忙しそうで華々しい年が暮れ…

2006年に何があったかというと

何もなかったんですよ。

夏に発売されたシングルCD1枚とコンサート以外、何もなかった。
当時はまだ学校へ行こう等のレギュラー番組があったけど、あんなに大々的に祝われた10周年の次の年がシングル1枚。コンサート映像はDVDにならず…。
もしかしたらこのままフェードアウトしてしまうのかなと、少し、いや、かなり不安になりました。

しかし、2007年にリリースしたアルバム「Voyager」がキラキラの期待感をもたらしてくれたのです。
まぁ、この「Voyager」を引っ提げてのコンサートツアーでは、井ノ原くんの結婚報告があったりして、それはそれでかなり界隈は荒れたし、離れたファンもたくさんいたのだと思いますが。
だけど、私はそれも含めて、先を見ているのだなぁと思いました。既婚のアイドルの例を作っていくのは大変だろうけど、アイドル文化の発展を見据えているように思うから。
話は逸れましたが、アルバムの表題曲「Voyager」ではこのように歌われています。

“どこまでだって僕らは行ける”
“10年先も100年先だって”
“そうさ 唄うよ 何度だって 僕ら新世界の オープニング・アクター”

10周年を超えて、どうなっちゃうのかな。と不安になっていたのですが、V6がこの先挑戦していく新しい世界の海の“探検者”なのだと思ったら、アイドル10年選手の彼らをもっと好きになることができました。

続く2008年。
岡田准一さんが初めてコンサートの総合演出を担当したことが大きな事件だったかなと思います。VIVESコンよかったですよねぇ…。
当時すでに岡田さんはかなりの数の映画のお仕事をこなしていて、正直あんまりV6のことを見ていないように思っていたし、後にご本人もそんな時期があったと言っていました。
そんな岡田さんがしっかりとV6を見つめるに至ったのにどんな経緯があったかは知らないけど、このコンサートで岡田さんが、V6でできることはもう全部やった。とか、限界を感じた。とか思うようなことがあれば、この辺りでV6は終わっていたかもしれない。
続けられるのか、可能性はあるのか、摸索の時期だったのかもしれません。

2009年。
V6の上3人のユニット、トニセンこと20th Centuryと、下3人のユニット、カミセンことComing Century、それぞれの単独ツアーとV6のアジアツアーが開催されました。
昨年のコンサートでかなり手ごたえを感じてくれていたのではないかなぁ。6人での可能性の次に、トニセンとカミセンのそれぞれで出来ること、V6以外のアイドルとしてのスキルアップ、可能性について考えてくれた年だったのかなと思います。

2010年。
11枚目のアルバム『READY?』リリース。
2007年のVoyager以降、摸索期に入ったV6からの号令。


「準備はいいか?」。


震えた。
『READY?』は革命前夜って感じでしっとりと、今に繋がる良い曲が揃っておりますので聞いてください…。


そして2011年。
衝撃作「Sexy.Honey.Bunny!」が誕生しました!!
準備はいいかって言われたから準備はしてたけど!!!これはwww斜め上すぎるwwwwV6油断できねぇwww楽しいなwww
いや、これは大草原不可避だったのですが、油断できない。楽しい。と思わせてくれるのって実はすごいんですよ。
確かこの年のジャニーズ楽曲大賞(非公式)で1位だったんじゃないかな?そのくらい他担からも反応があったようです。

この時点で16年目の。新しいことをやるのに、いつも今が一番早いタイミングなのだと、後輩グループやそのファンにも見せることができたのかなと、思いました。

2012年。
kEEP oN.
制作にいくらかけてもいいと、avexの人が言ったらしいですが、V6と音楽で二人三脚をしてれているのがavexでよかった…
転調に次ぐ転調…アイドルがシングルでやる楽曲じゃないけど、今のV6の武器をぶち込んだこの曲は、デビュー当時の自分たちへのメッセージになっているそうです。
Voyagerで旅に出たV6の、出した答えが「keep on dancing」なこと、こんなに嬉しいことはないです。信じて踊り続けていい。と。
自分が「楽しいなV6」と心底思っているから今まで考えたことがなかったのですが、セクバニ、「バリバリBUDY!」、キーポンの流れが受け入れられずに離れた人もいたのだろうなぁ。きっと。でも、何もしなくてもファンは減っていくんだから、このくらい振り切れちゃって新しい層にこっちを向かせるのは良いことだと思うのですよ。
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2013年。
意欲作12枚目のアルバム『Oh! My! Goodness!』リリース!
「OMG」は万人に薦めたくなっちゃう…。とにかくおもしろい曲がいっぱい集まっているのでみんな聞いてください!
先で触れました、セクバニやバリバリやキーポンが入っているだけでなんかすごい感じがするでしょう。ぜひ聞いてください。
こちらも、「The ONES」と同様に、何人かのメンバーが楽曲プロデュースに関わています。


BING♂、D.I.S、エキゾチック・トリップ→井ノ原
Maybe、親愛なる君へ→森田
大人Guyz→三宅
線香花火→長野


です!!
ちなみに岡田さんは「Supernova」のMV制作に関わっています。

 

2015年。
すごい倍率だったコンサートツアーや、24時間テレビ、初の紅白歌合戦出場等、10周年の時と同じくらい忙しく、華やかに迎えた20周年。
ベストアルバム「Super Very best」の収録教「wait for you」について少し触れておこうかな。「wait for you」はEDMと呼ばれる流行のダンスミュージックだそうですが、1995年当時流行のダンスミュージックであるユーロビートで作られた「music for the people」でデビューしたV6が、2015年にEDMで踊っている歴史がすごすぎて言葉が出てこないです。

そして2016年!
2006年になんにもなかったことを知っている私。
あの時と違ってコンサートも隔年になっているから、今年はコンサートもないだろうと思っていた私。
案の定、シングル1曲をリリースしただけですが、20周年の時にとにかく載る雑誌が売れに売れたという実績をもって、シングル1枚でもかなり待遇がよかったように思うのですが…そしてここぞとばかりに個人の舞台の仕事をぶっこんで来てくれちゃって大変でしたよね…坂本昌行さんのミュージカルソロコンサートとか。

本当はもっといろいろあったんだよ!伝説のアプリゲーム「ラブセン~V6と秘密の恋~」のこととか。ラブセンとかラブセンとかラブセンとか。


自分がこんな風に考えるようになったのが10周年以降だっただけで、もちろん10周年以前にもV6は様々な挑戦をして、おもしろい仕事をしてきたのだと思うし。

 


いよいよ、ついに「The ONES」についてですが、とにかくメンバーもavexも本気だし頭がおかしい。
制作陣にKIRINJI、レキシ、石野卓球氏、秦基博氏や秋元康氏、チームラボとか、全曲MV収録とか。頭がおかしいし…深く感謝するし…
あと、おもしろいのが、制作陣は第一線・一流かつマニアック…マニアックだよね??
個人的にV 6って、玄人に好かれる職人集団だと思っているのですごくそれっぽい制作陣というか…。

現時点で通常盤のみ視聴しました!

MVの感想は見れたらまた書くかもしれません。
音楽的なことは一切わかりませんので、感情的なだけの散文です。

 

全体の印象として、かなりマニアックにクオリティ高くまとまってでき上がったのだなぁ!!!と思いました。オシャレですよね。
制作陣は一流だし、22年で培った本人たちの歌唱技術、元々の声質のバラバラさと良質さ!色んな音と声がする。楽しい。

 

さて、前置きばかりが長くなりましたが、サクッと楽曲の感想をしたためて終わりたいと思います!


1. never
イントロから超オシャレ~~~!!!
アラーム音と『Tick Tack』のコーラスで1曲目として掴みがばっちりすぎるのでは…。かっこいい。

前向きになりすぎないところ、むしろ少し後ろ向きで切実で必死なところがいい。V6のそういう世界観がすき。

 

2. 刹那的Night(岡田准一プロデュース)
なんかおもしろいなぁ。歌詞のリズムがすきだ
「タンバリン~」のところのメロディがすごくすき。

岡田准一さんプロデュースですが、すごく井ノ原イズムを感じる…気だるさと湿気…さすが癒し系兄弟の血…(?)

「知り合い、友達に頼んで色々作った!」って言ってたけど大物ばっかりじゃないか岡田このやろう


3. SOUZO
こういうの、ライブですごく楽しくなるやつなんだよなぁ。

こちらもすごく井ノ原イズムを感じまして、OMGの時も思ったけど、V6のマニアックな部分の音楽観ってすごく井ノ原くんがリードしてるところがあるのかなぁと。


4. Beautiful World
これとCOLORSはわりとV6のシングルとしては王道というか、こういうやさしく全面肯定してくれる応援ソングってかなり昔からV6の得意分野だと思っている。

"君となら 世界はこんなに美しい"ですよ。こんな全面肯定ない…。

秦さんの作品だ~!っていう個性はバリバリなのに、ちゃんと真っ直ぐにV6の声が乗っていて素敵だなぁ。


5. Cloudy sky
アルバムのプロモーションで、一番に情報が解禁された曲だったと思うので、これを外部プロモーションに使用するのかなぁと思っていたのですが、歌番組で最初に披露されたのはneverだったし、この後、刹那的Nightも歌番組で披露されるようなので、そういうもんでもないのだなと。
MVは見てないのですが、WSでちょっと流れたのを見て、全体的にVoyagerっぽいのかな~と思っていました!

HIKARIさんの作曲だしブイ担がすきなやつだよ!

"息を吸って吐き出す"だけでいい!優しい!爽やか~!


6. DOMINO
2分に満たないトラックでこんなにものすごく不安にさせられるのがすごくない・・・???????

音楽の専門的なことはわからないのですが、めちゃくちゃ不安感煽る…。精神病院の白いベッドの上かな?もしくは暗い牢屋にぶちこまれたのか。
一番衝撃があった作品なのですが・・・めちゃくちゃ好きです。


7. Round & Round(長野博プロデュース)
これが長野くんのプロデュースなのかぁと少し意外な気もするのですが、いや、でもある意味でわかりやすい?聞きやすい?この感じは長野くんらしいのかな?

DOMINOのあのぐらぐらする不安感からの、現実・真実ってなんだっけ??って言われると、しかもアイドルに歌われてしまうと、うわあああああってなっちゃう。

しかし普通にかっこいい。

井ノ原快彦うたがうまい。


8. Remember your love(三宅健プロデュース)
サビの声がめちゃくちゃきれい・・・声がきれい・・・切ないきれい・・・っていうのが一番にあって、なかなかそれ以外に進めなかった。
三宅さんの声ってすごく独特でかわいくてたまに舌ったらずなのにすごいエッジで切り殺してくるみたいなところあるじゃないですか(?)この曲の三宅さんの声のピュアさのエッジがすげ~な~!38歳アイドルのこんなピュア最高だな。と思いました。

そう簡単に楽にはならないし、最後の続きもの歩いていかねばならない…せつない…刹那night…


9. 会って話を【20th Century】
これは・・・次回TTT(トニセン三人の音楽劇)があるとしたら絶対に劇中で歌われるべきでは…
すごく物語性があるし、舞台で歌ってほしい。

坂本くんはバーで長野くんはオフィスで井ノ原くんは公園でしょ!?深夜のね!!

この世界観を歌いこなしちゃうアイドルすごい。すれ違って草臥れてる。

"ダンス"というフレーズを織り込んでくれたこと。彼らの表現に、ダンスがある。

 

10. Answer(坂本昌行プロデュース)
かーーーーーーーっこいいよねぇ坂本昌行さん………

声の伸びよ……

ちょっとアニソンみたいなところありません…?こう、バーッと盛り上がる感じ。

「歌い出しは井ノ原か剛で。」って坂本くんが指定したらしいのですが、マサさんと声の趣味が合うわ~!わかる~!ってなりました。説得力があるというか。

新生shelterらしいですが、それもわかる。って感じ。テンション上げて熱く歌いきる感じ。


11. Can’t Get Enough
シングルで発表された時に、なんだかもうすごい。としか言えなくて、22年目のそのスキルを持ってまだまだ挑戦してく姿勢がかっこよすぎるんだ。大人だ~!

ジャニーズでこういうのをシングルでできる。

V6、歌がうまいぞ。


12. Get Naked【Coming Century】
カミセン~!!!!!
カミセンのセクシーさってセクシーっていうかエロいよな、と。トニセンはセクシーなんだけどな。

三宅さんの声が「すごいエッジで切り殺してくる」っていう話をしたんですが、カミセンって全員淡々と感情を殺して歌われるとすごく人でなし感が…ある…。

浮世離れ感というか、どっかで居心地悪そうで、地面から浮いちゃった疎外感。

 
13. 僕・空・キミ(森田剛プロデュース)
淡々と静かに、ノスタルジーに訴えかけてくるようなのが、森田くんは好きなのかな。と、思ったんですが、それぞれのプロデュース曲とシングルの構成を見ると、かなりバランスをとってくれてる曲なのかもしれない。

かわいらしく聴こえすぎない、噛み締めるような感傷が。


14. COLORS
シングル発売の時にあまり聞きこめなかった曲だったのですが、今回じっくりと聞くことができました!

ありのままで~!!全肯定~!

がんばろう!って言われない安心感。

改めて、きれいな曲だと思ったし、V6の声が似合う。


15. レッツゴー6匹(井ノ原快彦プロデュース)
ひえ~~~~!かわいい!!さすが井ノ原~!

オールユニゾンにこだわったと言っていましたが他の曲とガラリと印象が違ってかわいい。

歴代シングル曲のいくつかのタイトルが歌詞に織り込まれているところもかわいい。

"きみがため"で始まって"思ひけるかな"で終わる百人一首

 

君がため  惜しからざりし  命さへ

ながくもがなと  思ひけるかな

 

こちらですが、これは、「あなたのためなら捨てられた命だけど あなたに逢っちゃったらまた逢うために命惜しいと思ようになっちゃったよね、永くありたいね。」みたいな(適当) 意味みたいなんですが、レッツゴーレッツゴー6匹…

井ノ原快彦罪深いだろうが。

 

16. The One

一つと一つと一つと…集まってThe ONES!

個々が独立しつつ一つのものを形作れること。すばらしいな!

最後の締め括りに、絶妙な寂しさと切なさを残して。

 

  

え?私もしかしてよっ担かな?みたいな感想文になりましたね。

私はめちゃくちゃ井ノ原快彦さんの表現のしかたや

、お声が大好きな森田信者です!!

 

とにかく「The ONES」最高だよ!!

売れてほしい!!!!!!

終わります!!

 

The ONES

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Voyager

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READY?【ジャケットC】

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Oh! My! Goodness!

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SUPER Very best(3枚組CD)

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私と八重歯の話。

V6の森田剛くんが八重歯なことは、そりゃあもう20年前から知っている。

V6幻の自己紹介ソングでも「八重歯がきらり ミラクル鬼っ子」と歌われていたんだから、初期から彼のチャームポイントとして周囲に認識されていたに違いない。

基本的に昔から容姿については、厳つい、こわそう、ヤンキー等と言われていて、眉間に皺を寄せて睨み付けるようにこっちを見ていた森田くんが、そっと笑うと八重歯が覗く様子が、少し幼く見えてすごくかわいい…コントラストがすごい。ギャップもえというやつです。

私がぐっと森田くんに傾倒したのって、痛みきった金髪を鬣みたいになびかせながら小汚ない格好をしていて、この子にどんな敵ばっかりが見えているんだよっていう鋭い眼差しをしていた時期だったので、「八重歯がかわいい!」と思うようになったのって、それこそ10周年くらいからかなぁと思います。一旦頭を丸めてから空気もまるくなったし、すごく穏やかになったようにも。

ああ、笑ってるなあ。笑った!って「森田くんが笑ったらうれしくなる。」ってリスクの神様の共演者も、ハロー張りねずみの共演者も言ってた!

強面で人見知りな森田くんがふっと笑った時に、ちらりと覗く八重歯に、ファンも関係者もきっとメロメロなのだ!

 そんな森田くんが所属するV6の4年半ぶりのオリジナルアルバム発売中でーす!

 

The ONES(DVD付)(初回生産限定B盤)

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The ONES(Blu-ray Disc付)(初回生産限定A盤)

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The ONES

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 話は変わって、元モーニング娘。亀井絵里さんが未だに歴代娘。のメンバーで一番好きです。

これは、私が一番最初に好きになったアイドルを自分の中の頂点から動かせないしつこい性質だからなのかな。

8年間モーニング娘。に所属していて、2010年12月に卒業、以降無期限活動休止してからは一才メディアには顔を出していないのですが…あれから7年、モーニング娘。の中でというか今でも私のNo.1女性アイドルです。

グループ内で一番人気というわけではなかったし、センターをとったシングルもほとんどないけど、切なくて繊細な歌声とビジュアル、ダイナミックなダンスに定評がありました。

亀井さんセンターのシングル曲はこちら!


モーニング娘。 『気まぐれプリンセス』 (MV) - YouTube

また、同業の女性アイドルからも人気があったように思います。HKT48指原莉乃さんはガチ亀井絵里押しですよね。そしてあの道重さゆみさんも彼女のことを愛していた。

私は彼女がステージの上で誰より自由に見えたところが好きだった。曲の表現とは関係のない部分で、ただ歌うのが、踊るのが楽しくて"笑っちゃってる"ように見えたのがすごく魅力的だった。

そして、その笑っちゃた彼女の口許には、八重歯が、覗いていたわけなんですよ。

 

 森田くんの八重歯がかわいい、と思うようになったのも遅かったし、亀井さんの八重歯についてもそこまで深く考えたことはなかったのですが、去年の年末頃にさすがに意識をせざるを得ない出来事がありました。

2.5次元と呼ばれるジャンルを嗜むようになり、楽しみ方のひとつとして、押しの役者が欲しいと思っていた時のこと。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

いや、参った。

参ったとしか言えなかった。

 

佐藤流司くんの口許に八重歯が主張していたので。

 

はっきり言って怖い!

怖いレベル!!

 

私は八重歯が好きだったのか?自覚症状が全くなかったけど、八重歯が好きだったのか??

いやいや別に八重歯が好きなわけじゃないよ!?って自分に言い訳をしてしまいました…。

なんなの怖い。

怖いけどすごい。

 

上記のブログエントリで、佐藤流司くんを「まだ担当していけるかわからない みたいに書いてるけど、悪あがきが過ぎる。

見事にビンゴしてしまっている。

もう意識しないことなんてできないだろうが。

 

もうちゃんと認めちゃって宣言しておこうかなぁ。

 

 次のお仕事が「加州清光 単騎出陣」という名のソロコンなのおもしろすぎでしょ。

どこかで「2.5次元で一番になりたい。」って彼が言っているのを見たけど、言葉にできちゃうのがすごいし、約10日間16公演、一人で埋めて成功させたらそれはもう、てっぺん取ったと同義では?ってかなりワクワクしてる。

 

よし、わかった!

佐藤流司くん、贔屓していきます。

 

 

しかし、八重歯がかわいいから好きになるのではなくて、好きな子が笑ったら八重歯が覗くんだ。

八重歯のかわいい子を集めているわけじゃない。

断じて違う。